彼らの故郷は…
越夜隊によって滅ぼされた…
そして、滅ぼされた者たち、
愛すべき者たちの仇と故郷奪還のために
彼らは集まり、騎士団を作った。
『革牙騎士団』
彼女もまた、その1人で
翼は紅蓮の炎を帯びており
怒りと復讐に燃える瞳は
並大抵の者を焦がす勢いで
疾駆する。
「越夜隊は生かしてはおけない…、家族を奪った糞どもに…何度も何度も銃弾をぶちこんでやる」
心臓は憤怒の鼓動に満ちていた。
ネコノテ司令がいなければ、
自殺を選んでいた…
戦う場を、機会をくれた…
だからこそ、空虚な銃に
弾を入れて、越夜を殺すために
今日も戦う。
「お前ら!越夜に全てを奪われた!今が取り返すべきときだ!殺して地獄にいる家族ちにアイツらをさしだしてやれ!」
銃口を越夜隊に向けて発射する。
脳天を撃ち抜き、
指揮官には楽に殺さず、苦しませながら…
殺すのだ。
憎しみと怒りと悲しみと涙と数多の負の感情がサラダボールの如くごちゃ混ぜになって、彼女は怒りの瞳を今日も向けた。
『革牙の翼』
https://suno.com/song/23bab567-c34c-4921-9dc4-ca65b4657757