今日はオフの日。
早朝、ナツミが散歩していると、マンションからメンバーのアキナが出てくるのを見つけた。

「あれ、アキナちゃんだ!おーい・・」
と声を掛けようとしたら、サングラスをかけたコワモテの40代ぐらいの男性も出てきて、2人が歩き始めた。
誰だろうとナツミは気になり、バレないように尾行する。

人気のない公園で、コワモテの男性がアキナに封筒らしき物を渡した。

(あ、あれってもしかして、男性からお金をもらってお家へいって、あんなことやこんなことをするやつ??)
ナツミは不安になった。

その後、2人は何やら手を握ったり腕を組んだりして、しばらく経ったらどこかへ行ってしまった。
(これは、アキナちゃんにとってもメンバーにとっても大変な事になる。早く辞めさせなければ・・)

次の日、更衣室でアキナが着替えてるところにナツミが少し緊張しながら、アキナに怒る。
「アキナちゃん、昨日マンションから男性と出てきたのを見かけたよ。もしかしてあの男の人の家で、お金をもらってあんなことやこんなことや、ピーとかピーとか(自主規制)やってたの?」

アキナは困った顔をして否定する。

「ナツミちゃん。誤解だよ・・あの人は私が小さい頃からお世話になってる空手の先生だよ。」

「か、空手だとぉ〜そんなエチな・・ん?空手??」

「そう。昔から空手あの人に教わってるの。マンションの中に空手道場があって・・。封筒は月謝のお釣りを渡し忘れたと言われてもらったの。」

「じゃ、じゃあ手を握ったり腕を組んだりしてたのは??」

「それも見てたの??あれは、組手がうまくできないから、教えてもらってたんだよ。」
ナツミは反省した。
「ごめん、誤解してた。ごめんねアキナちゃん(汗)。変な事してなくて良かったよ(笑)」

こうして、アキナの誤解がとけた。

しかし、アキナは心のなかで
(でも、あの人昔から好きなんだよな。奥さんも子供もいるから、叶わない恋なのはわかってるけど・・)
と思うのだった。

呪文

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