神の繭　仮説（３）

「神の繭」という名前から神の力に匹敵する何かを持つ繭というふうに仮定する。

では、神とされる神格の業績を見てみる。


【創造神による宇宙や生命の創造】
ユダヤ教・キリスト教の神: 無から宇宙と生命を創造した。
ヒンドゥー教のブラフマー: 万物を創造した。
ギリシャ神話の神々: カオスから宇宙を創造した。


【自然現象の制御】
ギリシャ神話の神々: ゼウスは雷を操り、ポセイドンは海を支配した。
インド神話の神々: インドラは雨を司り、農業を保護した。
北欧神話の神々: トールは雷神であり、嵐を司った。


【死者の復活】
キリスト教: イエス・キリストがラザロを死から蘇らせた。
イスラム教: イーサ（イエス）が死者を蘇らせた。

【病気や災いの癒し】
ギリシャ神話のアスクレピオス: 医療の神であり、多くの病気を治癒した。
キリスト教: イエス・キリストが様々な病気を癒し、悪霊を追い出した。

【物質の変容】
キリスト教: イエス・キリストは水を変えてワインにし、パンと魚を大量に増やした。
ヒンドゥー教: ヴィシュヌは様々なアバター（化身）を現し、世界を救った。

【預言と奇跡】
旧約聖書: モーセは十戒を受け、紅海を割った。
新約聖書: イエス・キリストは数多くの奇跡を行い、弟子たちに教えを与えた。

【神々の戦い】
ギリシャ神話: 神々はオリンポス山で権力争いを繰り広げた。
北欧神話: 神々と巨人族がラグナロクと呼ばれる終末の戦いを繰り広げた。

【神々の昇天】
キリスト教: イエス・キリストが十字架にかけられ、死後3日目に復活し、天に昇った。
ヒンドゥー教: ヴィシュヌは様々なアバターを現し、死と再生を繰り返す。

■まとめ
神の繭に霊的な力が宿っているわけではない。神々の行いと同じことが出来る何かが繭に封じ込められているという仮説である。しかしながら霊的な力が存在していないことを科学はまだ証明できていない。霊的な力の定義が曖昧であることは事実だが、霊的な力が宿っている可能性は捨てきれないのである。