本日のランチ

使用したAI ChatGPT
『食彩探訪』1月号特集(1/14)つみれ汁定食 食レポ

文・田嶋

冬の胃袋は、熱い汁物に正直だ。湯気が立ちのぼる器を目の前にしただけで、肩の力がふっと抜ける——今日はまさにそんな定食だった。主役はつみれ汁。派手さはないのに、出汁の輪郭とつみれの旨味で“静かに強い”一皿である。

まず、匙を入れる前に香りを確かめる。透明感のある汁から、魚介の出汁が立ち上がり、そこに生姜の細い線がすっと通っている。こういう香りの設計が、胃を労わる月にふさわしい。口をつけると、塩味は穏やかで、しかし薄いわけではない。出汁の旨味が前に出て、余韻でじわりと温まるタイプだ。

つみれは、見た目からしてふっくら。箸で触れるとほろりとほどける手前の弾力で、魚の身の甘さがきちんと残っている。刻んだ薬味が混ざっているのだろう、噛むたびに香りが広がり、汁の旨味に厚みが出る。私はこういうつみれに弱い。ふわっとしているのに、食べた満足感はしっかりあるからだ。

そしてこの定食、良い意味で“寄り添い上手”だ。白米が添えられることで、汁の旨味を受け止める場所ができる。つみれ汁を一口、白米を一口。ときどき箸休めの漬物で輪郭を整える。派手な主菜がなくても、温・旨・塩・香のバランスだけで食卓は完結する。副菜の青菜は、胡麻の香りでやさしい汁物にコクの影を落とし、最後まで飽きさせない。

気づけば、私は汁を飲む速度が早くなっていた。忙しい日ほど、こういう定食に救われる。胃を満たすのではなく、心拍を落としてくれる食事——そんな表現が似合う。

次回予告

次回の『食彩探訪』は、冬の台所が恋しくなる“照り”の一皿。
れんこんと鶏の照り煮定食を訪ねます。噛むほどに旨みがにじむれんこん、香ばしく照り上げた鶏肉――甘辛だれの艶と香りが、ご飯を呼び覚ますはず。どうぞお楽しみに。

締めの一言

温かい汁は、今日の疲れを静かにほどいてくれる。

呪文

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