憂零の戦車に乗って、やって来たのは…
いや、ここはすでに心狂の固有戦場
死常戦線
彼女は餓死しようとして
命のギリギリまで死に向き合ったことで
得られた領域である。
この戦場に踏みいったものは、
心臓を彼女に渡したも同然だ。
「アノマリー、アナタは姿を眩まし、食べて殺す、生態系としては優秀だ…だが、
アナタはまだまだ死というものを知らなかった…自身の存在において死と憂いを知らなかった、無知であった、それが敗因だ」
彼女は戦車を降りて、
それでもなお口を大きく開けて
食べようとする化物に終止符を
言い渡す。
召喚される数多の武器
「アナタを切り刻む命の千刻」
幾千の刃が呪詛と共に
込められ、悲しみと憂鬱が
彼女の戦場にて顕現する。
アノマリーは刻まれ
粉々になって
霧散した。
「今日は月が綺麗に見える」
彼女は任務を終えると、
あとは掃除屋に任せ、
心狂兄が買って来てくれたお菓子
を楽しみにしつつ、その場を後にした。
(猫メモ)
(thin high socks)でやっとそれっぽいのができて嬉しかったです。