ぺギアは、ラオス山脈およびその南部の平地にまたがる国。
主な産業は薬草の栽培と、宝石や鉱石の採掘。
ぺギア人は、古代から山師や鉱山技術者として招聘されたり、
出稼ぎに行くこともあるらしく世界中で見かけられる。
フラール暦の1090年頃から、ドルガの山に棲みついたフラール人の国ビルゼンとアクサン人の間にドルガの支配をめぐる争いが始まった。
ドルガ地震でアクサン朝モルシュタが崩壊すると、アクサン人が群雄割拠しはじめその領土を拡大したため
それに危機感を持ったビルゼンはラルフ、ぺギアを取り込んで大フラールを宣言する。
ラルフとビルゼンは飛び地の関係にあったので、合邦するためにはぺギアが必要だった。
山岳に寝起きし、山岳を信仰する点でフラール人と共通する文化を持つと言えることも、重要であった。
ただしぺギア人は、ドルガは神聖な山であり人間が棲み付くべきではないと考えていた点でアクサン人とも共通していた。
群雄割拠の時代を経て、三王家分立の状態に合ったアクサンは、大フラールへの対応に後れを取っていたが
ベレーネの戦いのあと三王家をまとめたノカ大王が即位すると
同時にフエリヤ、ドワニヤと共にペギアを含めて大アクサンを宣言した。
ドルガ戦争は、
ドルガの支配をめぐるものから
ペギアの帰趨を争うものに変化しつつあった。