遠方から援護射撃による防衛補佐を担っていた、幻刃の巫女弓部隊。
幻刃「皆、相手は勇者と名乗る蛮族です。されど命は奪わず対応しますが、遠慮はせず挑みましょう」
水際での防衛も流石に全土をせき止めることは叶わず。
魔王軍の精鋭とはいえ、死角から勇者の侵入を許している状況だ。
善戦をしていたところだが、1組のパーティーが、幻刃の懐に差し迫る。
幻刃(流石、勇者と言われるだけありますね...)
身構える幻刃。そして勇者から何故か説得の言葉を浴びせられる。
溜息をつく幻刃。何者から吹聴されたのか知らないが、全くのでっち上げられた内容にあきれて言葉が出ない。
巫女A「まほ隊長ーー💦援護しま...」
幻刃「いいえ、ここは私だけで大丈夫。香椎から援護要請が出ているわ。そちらに向かって」
巫女B「了解、行くよ皆!」
即座に意思疎通と判断を合わせ、部隊を分ける幻刃。
勇者一行はしまったとばかりに分隊した巫女たちを追いかけようとするが
③
幻刃「香椎からの進行があなた方の狙いでしょうけれど、ここは通しませんよ?」
ヤマネ『やるか?まほ』
幻刃「今やらないでどうするとでも?」
ヤマネ『では行くぞ』
幻刃はヤマネを憑依させ、身体強化を行う。
④
幻刃「あなた方はここでリタイアしてもらいます。どうかご覚悟を」
大妖怪と力を合わせる幻刃。以前の特訓の成果もあり、完璧に近い形でヤマネとの憑依に成功する。
⑤
リカルドロード「まほ、背中は俺に任せろ」
幻刃「頼もしいです、お願いしますね」
大妖怪を身に宿し、魔物と共闘する幻刃に驚愕する勇者一行。
すぐさま冷静さを取り戻し、先ほどの説得とは真逆に、「たぶらかしたな!」などと言いわめく。
⑥
幻刃「命までは取りませんが、ここであなた方の冒険は終わりにさせます!」
その後、その勇者一行はどうなったのか...とりあえず命に別状はなくお帰り頂いたようだ。