「――これが、私の選んだ道だ」

崩落の進む大聖堂。天井から差し込む光のなか、私は独り呟く。

かつて白く輝いていた翼は、天に背いた瞬間に漆黒へと染まった。神は宣った、不完全なヒトは失敗作であり、粛清すべきだと。だが、脆くとも懸命に生きる彼らを、私はどうしても見捨てられなかった。

神ではなく、ヒトを護る。そのために私は天から地に下ったのだ。

「来なさい、天の軍勢。あなた方の正義がヒトの絶望なら、私は喜んで悪になろう」

愛おしい地上を、彼らの明日を護るため、私は反旗を翻した。堕天使の烙印を背負い、黄金の剣を強く握り直す。黒い翼を大きく広げ、私は迫りくる神の裁きを迎え撃つ。

呪文

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