「ワシは孫の為に走らなくてはならんのじゃー!」
彼は孫にプラモや武器をプレゼントするための資金を得るべく番組に参加した。
クリスマス当日、21時~24時間サンタの刺客から逃げ続けることができた場合、
ドン・サンタから多額のお金と、
サンタプレゼント優待券を得ることができるという特典付きだった。
だからこそ、サンタから逃げて
あるいは自首をして賞金を獲得するために
当然、希望者は多かった。
だが、アクダイラ氏は、悪党なので、
そんな輩を全世界の殺し屋たちに依頼し
数多くいた参加者たちは殺し屋を返り討ちにしてきた凄腕の強者たちばかりであった。
「ワシは孫の為に逃げなくてはならんのじゃ」
そして、
ネコノを抱えて逃げるアクダイラ氏
サンタはもちろん、陽群来巣出身の
エージェントで構成されており、
平時は皆、諜報機関で働いたりと
ドン・サンタはアクダイラ氏に
並ぶ黒幕だとアングラ界隈で話題となっていた。
「真っ赤のオホハナーノトナカイさんはぁー!」
「ギャー!」
捕まった音を聞きながら、
抹殺されていく命の音を聞きながら
逃げていくアクダイラ氏
だが、アクダイラ氏にも対策はある。
もちろん、悪党で黒幕だから、
テレビ局を買収しているため、
若干、サンターたちも甘めに設定されている。故に、視聴者たちは思う、
なぜ、キンフゴウ姉妹は捕まらなかったのか、加えてデビル婦人も捕まらなかったのにはこうしたアクダイラ氏のようにマネーパワーで買収したからである。
だが、アクダイラ氏の力と同等の力を有するドン・サンタもまた、マネーパワーを保有しているため、サンターを手中におさめることはできなかった。
だが、アクダイラ氏は笑う、ネコノと共に
「ふふふ、悪党は1日にして成らずじゃ、孫のためにもしぶとくやってやろうじゃないか!」
彼は孫たちの為に、さんざんタメタメ、
書いているが、それだけ、彼の本気はすごかった。
老体に見合わぬ八卦の使い手で、
蜃気楼で姿を眩ませたり、
風で跳んでいったりと、
なんなんだ、この爺さんはと
ネコノは驚愕の連続だった。
「じゃが、そろそろ、巨大サンターも出てきたのかヤバイな」
アクダイラ氏は自首用のスマホを…
落としてしまった。
焦るアクダイラ氏、
さて、彼はどうなってしまうのか!?