魔女の素敵な無限城

繋げば世界。望めば永遠。
このお城は”彼女”のお気に召すまま。
何もかもが彼女の為に傅き、望みを叶える。
まるで夢のようなお城。そう、少女がその生涯で一晩だけ訪れることのできる、夢のお城。


…さあ、目が冷めたら、君はおとなに少し近づく。
”少女”の時代は今日で終わり。
その前に、せめて、君の少女としての夢を教えて。
僕が精一杯叶えるから。


(※後で見返したら文章矛盾してるように見えたのでセルフで補足をいれますと、
このお城は”少女期の終わり”に”少女としての願望をすべて叶え終えてスッキリしておとなになろうね”なご褒美装置みたいな感じです。
ですが、このお城、相当な頑張り屋さんなので、”無限の少女時代”つまりおとなになることを拒むピーターパン的な考えを持つと”永遠の夢”を与えようとしてきます。
なので”少女期の終わりの刹那の夢”であると同時に”永遠になるうる”のです。
ですが、基本的に「こどももいいけど、おとなも素敵だよね」や「踏み出すのは怖いけれど、新しい世界も楽しそうだ」などの結論に落ち着いてなんだかんだみんなハッピーエンドに”おとな”に成長します。
多くの少女たちがそうであったように。



…まあ、そうならないこともありますが。)
（※”魔女”なのは”願いを叶える主人公”をすんなり受け入れてもらうために、少女は”魔法使い”として舞台にあがるためです。ですが、どこの誰かは口が悪いので彼女たちのことを”魔女”と揶揄したりします。はて、どこの誰だか。）