お母さんは鬼？

赤上小鈴（赤髪ちゃん）「ただいま～！」
学校から帰った赤髪ちゃんこと赤上小鈴ちゃん。
家に帰ったら、まずは洗面所で手洗いとうがい！コロナやインフルにかかりたくないからね！
そして部屋に戻ってさっさと部屋着に着替えると、まずはベッドに寝転がる。
そしてしばらくゴロゴロしてから………「暑い……それに喉渇いた…」とかボソッと呟いて起き上がり、台所に行って冷蔵庫を開けた。
中に入っていた牛乳を取り出し、マグカップに移して2杯ほど飲み干す。そして牛乳を冷蔵庫に入れると、今度は冷凍庫を開けた。
中にはいくつかアイスクリームが入っている。
小鈴「あ！やたっ！バーゲンダッツはっけ～ん！」
小鈴はバーゲンダッツのチョコ味のアイスを取り出すとそのまま部屋に持っていこうとして…………。
赤上志織（赤髪母）「こら小鈴！ちょっと待ちなさい！」
小鈴「んえ！？」
いきなり呼び止められ驚く小鈴ちゃん。台所の入口から母の赤上志織が入ってくるところだった。
小鈴「え？なぁにママ？どうしたの？」
志織「『なぁにママ？』じゃないでしょ！あんたそのアイス小織のでしょうが」
小鈴「ええ～？な、何のことかなぁ？……私が買ったやつだと思うけど……」
志織「あんたが自分のお金でバーゲンダッツ買う訳ないでしょうが！」
小鈴「そ、そんなこと無いと思うんだけどな～……」
そう言いつつも視線が泳いでいる小鈴ちゃん。一方の志織ママは怒っているのか頭から鬼のような角が生えており………。
小鈴「って、うぇぇぇぇぇぇぇぇぇ！？マ、ママ！？何その角！？」
志織「角？何わけわかんないこと言ってるの！そもそも夏だからってあんたは毎日毎日アイス食べて……しかもそのうち半分くらいは小織が買ってきたやつでしょうが！」
小鈴「ほ、ほら………お兄ちゃんなかなか食べないから悪くなっちゃうかと思って………」
志織「冷凍庫に入れてあるんだから問題なありません！それよりあんた、最近ちょっと甘いモノ食べ過ぎよ！最近体重量ってるの！？」
小鈴「は、量ってないけど………」
志織「とにかく！あんたはしばらく甘いモノをひかえなさい！」
小鈴「ええ～………でも……」
志織「分かった！？」
小鈴「は、はいぃぃぃぃぃ！」
志織の迫力にビビって大人しくなる小鈴。そしてその眼に映るのは………。
小鈴（ヒィィィィィィ………ママが！ママが怒ってるぃ！どうしよう………あれじゃまるで鬼だよ！むしろただの鬼じゃなくて牛鬼かも………）
小鈴ちゃんお目には頭から角を生やし、真っ黒な邪悪なオーラを出している志織ママの姿が映っていた。
小鈴（や、やっぱりママが鬼だよぅ………）
泣きたくなる小鈴ちゃんだった。