先日、一人の男性Aが行方不明になった。
Aは動画配信者であり、心霊スポットや廃墟を訪れる動画をCHICHIcube上に投稿していた。
Aは■■県のあるホテル■■跡に行ったのを最後に行方がわからなくなり、捜索の末ホテル内にAのものと見られる撮影機材が見つかった。
Aのものと見られるカメラのメモリーカードには、当時のものと思われる動画・音声記録が保存されていた。
これより、それらを再生する。

00:00:00
「はい、今回は■■県■■■市のホテル■■に来ているんですけど」
記録が再生されると同時に、Aの顔が画面に映し出され、動画用の導入を話し始める。
どうやら暗視カメラでの撮影のようである。
その後、ホテル■■跡が映し出される。
ホテル■■は三階建てである。
語りを終えるとAはそれに向かっていく。

00:03:06
Aは開け放しとなっているエントランスの扉からホテル■■に入っていく。
「おー、けっこう雰囲気ありますね」
エントランスホールには瓦礫が散乱していたが、保存状態は比較的良好であった。

その後、しばらくの間Aがホテル内を探索する映像が続く。
その間特に変わった様子はなく、撮影は順調な様子であった。

00:18:21
Aは一階最後の探索場所としてレストランホールに向かう。
「はい、ここがレストランのようですね」
「全部そのままになってます」
レストランホールは、壁紙や装飾は剥がれ落ちていたが、食器やテーブルなどはそのまま残されていた。
「お。なんだこれ」
Aは床にあるものを発見、カメラで撮影する。
「うわ、気持ち悪」
ネズミの死骸だった。
腐敗はしていたが、死んでからそこまで時間は経っていない様子であった。
背中側が噛みちぎられたような形で消失していた。

00:21:48
Aはレストランを後にし、非常階段から二階へ。
「では、次は二階を探索していきます」
客室廊下を慎重に歩いていく。
Aは客室を順番に探索していく。
今のところ異常はない。

00:28:07
「ん、また何かある」
Aは廊下に何か落ちているのを発見。
Aは拾い上げ、カメラに写す。
スマートフォンだった。
型は古いタイプのようだ。
画面が粉々に割れ、電源は付かない。
「え...誰の?」
「従業員か、前来た人が落としてったんかな?」
Aは不可解そうな様子。
その後スマートフォンを置き、探索を再開する。

00:37:51
二階の探索を大方調べたAは非常階段へ向かう。
「うわ...」
Aはカメラで階段を写す。
階段に何かを引きずった様な跡がくっきりとついていた。
「待って...なんか聞こえない?」
Aはそう言うと立ち止まり、階段の先を写す。
特に変わったものは何も写っていないが、マイクはかすかに足音の様な音を拾っていた。

Aは階段を登っていく。
この辺りから、明らかにAの口数が少なくなっている。

00:39:32
Aは三階に到着。
探索を開始するが、ほとんど喋らず、周りを気にしている様子。
引きずった様な跡が一室に続いているのが写っているが、Aは他の部屋から順に調べていく。

00:40:42
廊下の奥から物音がする。
Aは喋らない。

00:44:02
Aは引きずった跡が続く部屋の扉をゆっくりと開けていく。
跡は部屋の奥まで続いている。

00:44:13
引きずった跡を辿っていくA。
「うわああっ!」
Aが取り乱し、画面が揺れる。
映像が鮮明になると、跡の先にあったものが写し出される。
人の死体だった。
死後相当な時間が経過しているように見える。
死体は頭や腕の一部がなくなっていた。
「おい、やばいってこれ!警察...」
Aは動揺した様子。
その時、廊下の方から人間の声の様なものが聞こえた。

00:44:43
Aは廊下に出て、奥へ進んでいく。
突き当たりを曲がった先の一番奥の部屋を目指している様だ。
音はそこから聞こえている様だった。

00:45:15
Aは最奥の部屋の前に立ち、ドアノブに手をかける。
しかし、そこで手が止まる。
部屋から人間の呻き声のような音が聞こえてくる。

00:45:24
Aは意を決してドアノブを回し、少しだけ扉を開ける。
カメラには部屋の中は写っていない。
肉眼で先に確認している様だった。

00:45:47
「んーーーーーーーーーーーー」
Aのものではない声をマイクがキャッチすると同時に、Aは扉を閉め、走り出す。
画面が激しく揺れる。
明らかに焦った様子が確認できる。
直後、ドアを開ける音が聞こえた。

00:46:00
Aが躓いて転倒。
カメラが廊下に投げ出される。
カメラは廊下を映している。
Aは立ちあがり、カメラを拾うことなく走り去る。
カメラには走り去るAの足元が写っている。

00:46:03
カメラの前を白い何かが高速で走り抜ける。

00:46:14
「うわあああああ!!嫌だ!助けっ...あああああああ!!」
Aと思わしき悲鳴が遠くから聞こえる。

その後映像は廊下を映したまま一切変わることはなく、物音なども入っていなかった。

その後の捜査でホテル■■を調べた際には、映像に写っていたネズミの死骸、スマートフォン、引きずった跡、人間の死体などはどれも確認できず、Aのビデオカメラのみが現場に残されていた。
三階奥の部屋にも特に異常はなかった。
現在、ホテル■■跡周辺は完全に封鎖されている。
取り壊しは未定。
Aの足取りは未だつかめていない。










ギリ間に合ったぜ
なんか微妙な出来になっちゃった
かなしいね
サムネの画像は適当です

呪文

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