「ねぇ……」

「うん?」

「この子、もうそろそろ出してもいい?」

「だめだよ。今出したら泡になって消えてしまうから。」

「あたしの時はもっと早かったと思うけど?」

「君は特別に早熟だったんだよ。だから、この子はまだだよ。」

「むぅ~……〇×▽☆……」

呪文を唱え始めた彼女の唇を、そっと人差し指でふさぐ

「???」

「その呪文、第3節が間違ってる。効かないよ。」

「え~!だってこれで今まで言うこと聞いてくれたじゃない!」

「チャームの魔法のつもりだったんだろう?」

「……うん……」

「一度も聞いたことはないよ。」

「!!!」

「君にとって僕にはチャームの魔法なんて要らないんだよ。」

(赤面)

「でも、この子はまだ駄目だよ。」

「……うん……」







長々と三文芝居にお付き合いいただき、

ありがとうございました。

なお、本日はR18にも同じテーマで投稿させてもらいましたので

抵抗の無い方でしたら、暇つぶしにでもお使いください。

呪文

入力なし

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