第一機械化歩兵PR映画

指揮官の無能から壊滅状態に陥った機械化歩兵を再建したのが遠藤少佐である。
それまで極秘であった機械化歩兵という職種の一部を一般公開した。それも短編映画である。
機械化歩兵一個小隊で通常の一個中隊の戦力を持つ部隊能力を公開し抑止力としたのだ。

それまでの殿軍担当の消耗戦闘を転換し、小隊単位での夜間奇襲、占領地における治安管理、戦車を持つことができない近衛師団に一体で軽戦車に相当する戦力がある第三機械化歩兵を再編して近衛第二機械化歩兵を新設した。
特に占領地に開ける治安管理は評判が高い。
占領地の治安管理は難しく、ゲリラ攻撃や略奪、強姦問題がどうしても発生する。
その対策として占領地管理に特化した機械化歩兵を派遣した。
外見が女形と言うことで威圧感がなく、機械だから略奪や強姦などしない。
性能は相当落としているが、元が機械化歩兵だからゲリラ程度なら敵にもならない。
そのような内容を盛り込んだ約30分の第一機械化歩兵PR映画である。

もちろん公開しているのは極一部だ。もちろんいいことばかりではない。
戦闘する人数は少ないが、整備する者が3倍必要なのだ。維持費も人間だけの部隊よりもはるかに高い。
それを上回る利点は、人的損害が皆無と言うことだ。人間が戦死すると慰労金やら遺族年金等など今後に膨大な金がかかる。
機械化歩兵なら今高くても今後の費用は発生しない。
機械化歩兵は、胸部のメイン部分を破壊されない限り修理が可能だ。頭なんて見栄えの飾りなのだ。
近衛師団に機械化歩兵を採用したのは帝国主自身と聞いている。帝国主は新し物好きらしい。
今後の状況によっては続編も考慮する必要があるかもしれない。