街中にサイレンが響く。

「巨大怪獣、中心市街地へ侵入!」

避難が進む中、高層ビルの屋上に設けられた臨時指令所では、理久が白衣のままコントローラーを握っていた。

「予定どおり、タヌキロボ試作零号機、起動。」

街角から、巨大なタヌキ型ロボットがゆっくり立ち上がる。

「なんでタヌキなんですか!?」

通信越しの柚月が思わず叫ぶ。

「親しみやすいから。」

「その理由で巨大ロボ作る人初めて見たよ!」

その時、巨大怪獣が咆哮を上げ、緑色の光線を放つ。

理久は冷静にレバーを倒した。

「ビーム、発射。」

タヌキロボの口が開き、緑色のエネルギービームが一直線に走る。

ドォォォン!

二本の光線が空中でぶつかり合い、まばゆい閃光が街を照らした。

「出力八十七パーセント……もう少し。」

理久は楽しそうに微調整を続ける。

怪獣が突進。

タヌキロボも正面から迎え撃ち、ずっしりと組み合う。

「耐久試験も兼ねられるね。」

「今それ言う!?」

押し負けそうになったその瞬間。

理久は赤いスイッチを押した。

「秘密機能、起動。」

タヌキロボの尻尾が高速回転し、巨大なプロペラのようになって怪獣を押し返す。

「そこ強化してたの!?」

最後にもう一度ビームが放たれ、怪獣は大きく後退。

街には歓声が響いた。

理久は満足そうにメモを書き込む。

「戦闘性能は良好。課題は……」

「課題?」

「次は爆発しないように改良かな。」

その直後、タヌキロボの背中から小さく――

ポンッ。

「……やっぱり爆発するんかーい!」

柚月のツッコミが街中に響いた。

呪文

入力なし

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