放課後のチャイムが、抜剣の音に変わったあの日から。
制服に似た紺碧の衣を纏い、私は今日もこの異国の夕焼けを背に立つ。

「理不尽だよな」って、口に出せば涙が出そうになるから。
魔法の光が宿る重い剣を、ただ右手に、明日を繋ぎ止めるためだけに振るう。

「世界を救えば、あの街に帰れるなんて――そんな保証、どこにもないのにね」

沈みゆく陽光が、私の影を長く、孤独に伸ばしていく。
それでも、目の前の絶望を見過ごせるほど、私はまだ「大人」になりきれていなかった。

呪文

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