コバルトジェネレータの復旧が難航する中、ニューナゴヤ中心部のキャンプから入電があった。
超高層建築物群"スカイペネトレイター"および地下シェルター”ルースト005”。その2か所に、今までの調査場所とは比べものにならないほど多くの世界崩壊前の技術やデータが遺されている可能性が高いという。
広い空間と見通しが確保され、反重力による跳躍能力が役立つが、多数のドローンや敵勢力との戦闘が予想されるスカイペネトレイター。
比較的安全に調査が行えるものの、ひとたび戦闘となれば逃げ場の少ない閉塞空間により機動力が生かせず苦戦を強いられるルースト005。
迷った末、チヨは地下シェルターへ向かうことにした。
道すがら装備のメンテナンスを行い、万全の状態へと仕上げる。そこに危険があるならば、出会う前に察知し、回避してしまえば良いのだ…
かつてない不安と緊張を抱えながら、若きフクロウは歩みを進める。