小説『ニャリウッドシズク&ニャリウッドマリエッタの喫茶店(ゲスト:伊万里永造先生)』【ニャンノ世界】

【絵物語】
『ニャリウッドシズク&ニャリウッドマリエッタの喫茶店(ゲスト:伊万里永造先生)』

今日も今日とて
いつもの風景、
いつもの日常に珈琲を添えて
ニャリウッドシズク
とニャリウッドマリエッタ
さんの元に伊万里永造先生が
来店してきた。

ニャリウッド伊万里永造先生は
夢エリから帰還し、
アリアケノリノリ高校の
国語教師として分かりやすくかつ面白い、見ているだけで、創作意欲が湧いてくると話題になっている教師で、

「誰か止めてくれ止まらぬ創作乃手(クリエイトハンド)」はニャルーニュースにトレンド入りしたり、
波に乗っている人である。

今回は伊万里永造先生とコーヒーを振る舞いながらトークショーをするというものだ。

「伊万里先生、どうぞ」

マリエッタが届ける

ちなみにマリエッタは
フランソワールで
三ツ星シェフのすごい人だが
オンオフの差が凄くて部屋には
イツカニャルケド(猫又妖怪)が住んでいる。

ライター先生の描く漫画
『先延ばしのハーナビー』
が好きで、日常が嫌になった花火師が嫌々になりながら少しずつ前に進んでいくというストーリー展開にマリエッタは自身と重ねていたり…

トークの内容もいつしか、漫画や小説に関する話題に変わり、

「原作にはない、空想を交えるのってワクワクしますよね！」

マリエッタのテンションが上がる

「わかる」

頷くシズク、さながら
後方腕組みの風格が
現れていた。

「予定調和ではない、敵だった曇天邂が主人公 ハーナビーの前に現れて、花火を打ち上げることができた回は胸熱だったな」

「其処にハンバーガーも添えてるのがいいですよね」

うんうんと首を振るシズクと伊万里先生

先延ばしにしがちなライター先生が書けているのもナイター編集長や編集者達の支え、そして、読者達が見てくれるからこそ、空想漫画クロスで『先延ばしのハーナビー』を描くことができたのだ。

「曇天邂の悪役だけど、ハーナビーがピンチの時に真っ先に駆けつけたのは彼ってところが…もう、キュンってきてね」

マリエッタは饒舌になる
こうなったら、もう、
ファン達の熱は高まるばかりで

「曇天邂のファンアート書きたくなってきたにゃり」

とシズクは創作の熱に
より、サラサラと描きあげる
しかし…

「できた！曇天邂！」

「うむむむ…」
「おぉぉ…」

2人に見せたシズクの描いた曇天邂は落書きじみたイラストだった。

しかし…

「機械を使わず書いたチャレンジ精神やよし！」

「唯一無二だよシズク」

創作の炎は
どんな形であれ、
全力で向き合っていれば
輝いている

始めから
完璧なんてものは
ないのだから…

一歩、一歩の積み重ねが
血反吐を吐いてでも
書いてきたものが
今に通ずるのだから…

後日、伊万里先生が
曇天邂のコスプレをしながら
創作とは何かに関する
授業をして再びニャルーニュースのトレンドになった。

【ニャンノ世界】
『曇天邂』
空想漫画クロスにてライター先生が連載中の漫画『先延ばしのハーナビー』に登場する悪役、曇天の空に花火を降らせ花火大会を延期させるが、幾度となく花火を打ち上げるハーナビーの姿に感化され、最大のピンチにいち早く駆けつけた回は胸熱だ。

(猫メモ)
最後の部分はibisPaintで描いたものです。機械を使わずに描くのは、唯一無二を創りたいというのがあったからです。