「お待たせ! どうかな、この格好。似合ってる?」

ピンク色の和装に身を包んだ心音(ここね)が、桜並木の階段でくるりと回ってみせました。追いかけてきた幼馴染の陸(りく)は、その華やかさに一瞬言葉を失います。

「……おう。なんか、今日の桜に負けないくらいピンクだな」

「えへへ、気合入れちゃった。だって、今日は最高のお花見日和でしょ? ほら、風が吹くたびに花びらが踊ってるみたい!」

心音は楽しそうにステップを踏みながら、ひらひらと舞い落ちる花びらを手で捕まえようとします。

「あ、見て陸くん! 今、大きな花びらが肩に止まったよ。これ、春からのプレゼントじゃない?」

「ただ風に流されただけだろ。でもまあ、お前が嬉しそうなら何よりだよ」

「もう、相変わらず素直じゃないんだから。あ、そうだ。この先の広場にお団子屋さんがあったよね? 早く行かないと売り切れちゃうかも!」

「おい、走るなよ。転んでも知らないぞ」

「大丈夫、今日は足取りが軽いんだもん! ほらほら、陸くんも急いで!」

心音の明るい声が、春の光が差し込む並木道に心地よく響き渡りました。

呪文

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