賭博覇王伝零 再起編 第2話

使用したAI ChatGPT
第2話「地上への帰還」

 「……これは、選ばれし者だけが進む“決勝戦”だ。死人から蘇った者たちが、その資格を持つ」

 スーツ姿の男は、機械のような口調でそう告げた。背後には沈黙した護衛が2人、そして意識を失った板倉。瓦礫と硝煙の匂いが、ゼロの鼻を刺す。

 「……ふざけるな……」

 唇が震える。怒りと疲労とで、全身に力が入らない。

 「こんな殺し合いを“選ばれたゲーム”だと……? 人をモノみたいに扱いやがって……!」

 「それが在全無量の“哲学”だ。人間とは、究極の状況で初めて本性を見せる……その理念を受け継ぐ者が、私だ」

 「……お前、在全のなんなんだ……息子か? それとも、ただの取り巻きか……?」

 「名は要らない。ただ、“後継者”とだけ呼べばいい」

 ゼロは、背負っていた末崎さくらを静かに下ろした。簡易担架に乗せられた板倉と並べて横たえる。

 「こいつらをどうするつもりだ。生きてんだろ……?」

 「生きている限り、役割はある。だが君が参加しないのなら、彼らの“価値”もない」

 「……脅しか……!」

 拳を握る。だが力ではどうにもならない相手だ。今のゼロには、彼らに向かって立ち上がるだけの“理由”が必要だった。

 「……わかった。だが条件がある」

 「言ってみろ」

 「仲間の治療を最優先すること。そして……このゲームがなんなのか、すべて明らかにすることだ」

 後継者の唇がわずかに持ち上がった。それは笑みなのか、嘲りなのか。

 「受け入れよう。君がその条件で動くなら、我々も“フェア”を装ってみせるよ」

 ゼロの目が鋭くなる。男の言葉には明らかに“歪み”があった。だが、背負っている命がある。選べる道は、一つしかなかった。



 救助用のゴンドラに乗せられ、ゼロとさくら、板倉は崖を登っていく。岩壁を見上げるたび、あのリムジンがどれだけの高さから落ちたのかを実感する。普通なら即死だった。なぜ、彼らだけが生きている?

 「……明らかに“仕組まれていた”」

 口に出して、確信が深まる。リムジンの車体は、意図的に“致死に至らない構造”が施されていた。運転手が消えていたのも、偶然ではない。

 「最初から、“この地獄”を通った人間だけを選別するつもりだった……!」

 そのとき、ゴンドラが最上部に到着する。地上に足を踏み出したゼロの前に、広大な建物が現れた。

 「……これは……?」

 要塞のような構造物。鉄とコンクリートが複雑に組まれた建築は、まるで戦争用の施設のようだった。看板にはこう記されている。

 《PROJECT V – 最終選別区域》

 「ようこそ、最終試験場へ。ここが君たちの、“最後の舞台”だ」



 中に案内されたゼロは、簡易ベッドに寝かされた仲間たちを一瞥したのち、個室に通される。そこには、もう一人の“生存者”がいた。

 「……お前は……!」

 椅子に座っていたのは、血の気の引いた顔で微笑む――板倉だった。

 「……俺たち、どうやら“生き残っちまった”らしいな……」

 「……記憶はあるのか?」

 「ところどころ……でもな、聞いたんだ。“決勝戦”、始まるってな……」

 ゼロの中で、怒りとは別の感情が芽生える。戦慄。
 ――今度は、何を試される? 誰が、裏切る?



 その夜、ゼロの部屋に一枚の紙が差し込まれる。

◆ 最終決戦 開始通知 ◆
あなたは「チーム・信」のリーダーに選出されました。
ゲーム開始は48時間後。
敵チーム「チーム・裏」のリーダーも既に決定済みです。
ゲーム名:《レッドルーム》

 その下には――

 “ヒロシ”の名前が、敵チームに記されていた。

呪文

入力なし

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