「いらっしゃいませにゃ!」
輝く笑顔に、弾ける元気は
見る者に尊い成分を与えてくれる。
「わぁ~猫乃様ぁ~」
「にぱー!」
このお店に訪れた者たちは、
頭に猫耳が生える。
老若男女問わずだ。
猫耳が生える、そんなのはあり得ないことだ!
ジャーナリストの
マキシマムシラベはその店に訪れる。
「おぉ、お前さんが猫乃か」
「皆からはシャイニング猫乃って言われてます」
「あぁ、なんで?シャイニング猫乃って呼ばれてんだ?」
「さぁ、わかりません、ですが…」
猫乃は両手をみせて、
「にゃーの両手が眩しくキラる!パーティクルに染まりし黄金の手で、皆を元気にさせてみる!的な感じですかね~」
「わぁ、光になりそう~、はっ!いかんいかん、都市伝説のようなこと信じられっか!」
マキシマムは我に返る。
「それはにゃーの料理を食べてからのお楽しみで」
猫乃は瞬時にお好み焼きを作る。
「はっ速い!光の速さで何が起こってるのかわからんかったぞ!」
「すごいと思ってもらえて嬉しいにゃ!ほい」
マキシマムは皿に盛られた猫乃特製のお好み焼きを受けとる
「それと、ご飯にゃ!」
「ありがとう」
マキシマムは手を合わせていただきますをして、口に運ぶ、すると!
「なんだこれは!」
マキシマムの頭の上に猫耳が生えた。
あまりの幸せに、いかつい顔は柔和なものへと変化する。
「ありがとうにゃ!」
「またくるにゃ!」
すっかり、マキシマムは猫属性に染まる。
「ふっふっふっ、この調子で全人類を猫にするにゃよ~」
不敵な笑みを浮かべるシャイニング猫乃であった。