小説『締め切りギリギリ追い込み画法』【ニャンノ世界】

【構成要素】
#絵物語 #ニャンノ世界 #反抗作戦
#カイバミ・アングルダ #小説
#海獺耳 #ラッコ #四典戒
#獄止呂久 #全国悪人面集会
#創作 #うちの子
#うちの子自己紹介

【絵物語SNS版】

【ニャンノ世界】
『締め切りギリギリ追い込み画法』次々と出鱈目な言葉が人間のミムネの脳内で加速する。逃避だ…創作は大変だ…だが、四典戒のカイバミ・アングルダが、叱咤する。
涙を流しながら手を動かし、ラムネを喰らう。魂の作品完成を目指して、彼らは己の全力を創作にぶつけていくのだ！

【絵物語】
『締め切りギリギリ追い込み画法』

四典戒のカイバミ・アングルダ
獄炎のカイバミは、イロリエ・リキロや他のバンドメンバーと共に
最後の追い込み作業に入っていた。加えて、作詞を手伝ってくれるプロデューサー兼クリエイターのミムネのスマホは未完成でいっぱいだった。

「こんなに貯めて何してたの！もう！」


「つい、ゲームが面白くて…えへへへ」

「えへへ、じゃないよ！、作品が完成するまで、缶詰めだからね、覚悟しなさい！」

「えっ！えぇ～」

ミムネは半泣きになりながらも、
ラムネをかじりながら、食らいつく。
彼は追い込まれれば、追い込まれるほど、筆を進めるスピードが速くなる。

「さながら、ミムネくんは、ゴルシじゃんね」イロリエ

がケタケタ笑う

だが、ミムネは、一心に作品を完成させるべく、心血を注いでいく。その真剣な姿に彼ら、四典戒も頑張る。

目的は世界征服の為に
人々の心を掴むということだったが、音楽や物語を、様々な形を作品にしてみて感じるのは、胸が高鳴る音であった。

「ふぅ、一段落ぅ～うぅ～、はぁ～疲れたぁぁ～」

「ですねぇ、これでゲ…」

ギロリ、と睨むカイバミ

「ゲームはさ、楽しいけど、大切な時間も失うんだよ」

「むっ、言い返せない…グヌヌヌ」

拳を握り、スマホを置く
ミムネ…

「まぁ、いいじゃん、人類ってのは何かの欲望でできてるんだから」

リーダーのクルラ・ザイガーが
楽天的な見方をしてることに
少しばかし、カイバミはぶすくれる。

「それは、そうだけど…制作が終わらないのに…それでいいのかって考えちゃうんだよ…」

彼女は恐れている…
この甘えや、休息が、
某かのミスがあった場合に
取り返しのつかぬことが起きるのではと…ヒヤヒヤしていたのだ。

世界征服を目的に人々の心を掴む創作をする以上、気を抜くことも大切なのだが、それ以上にケジメというのも大切にしたいと考えている。カイバミは、頭を整理するためにコーヒーを召喚し、啜る。

「個性的なのはいいんだけど、なんかね…バラバラになるのは嫌なんだよな～とか、なんとかね～」

言語化できない不安を口にしつつ、苦い液体を取り入れ、脳内で情報を整理する。

ラッコで悪魔な四典戒といえども、万能ではないし、おまけに人間のミムネも完全ではない…

だからこそ、ギリギリの中で何とかなれぇぇー！と願いつつ
全力を尽くすのが、全国悪人面集会の本懐なのかもしれない…

励みハゲるほどに考えたら
それは、何かの勲章だと思って誇っていいと思いつつ、現実はそうそう単純ではないのだから悩ましいのである。