ツクリール・メニーワイズ

彼はツクリール・メニーワイズ、
さまざまな作品を書いていた小説家である。
短編、長編、随筆、川柳、和歌、歌、絵、
さまざまな作品を書いていた。
しかし、キャラクターをたくさん、作りすぎて、そして、世界が多元世界となって
人格が剥離していった。

「ツクリータクナーイ、ツクリータクナーイ」
「Ich möchte mein Leben enden.」
「Shooting My Head...Kill myself.」

鬱々としながらも精神科医から勧められた映画を見ることにした。
『シャイニング』『it』『ミスト』『ディセント』『ダークナイト』『エスター』『ミッドサマー』『遊星からの物体X』
ホラー作品ばかりを勧めてくるが、
これらの作品を見ることで、人間的な怖さも現れているのだと、次第に彼は理解し、一つの方法を取る。
ピエロになればいいのだと…
道化を演じる。
例え、そこに間違いや不満を抱こうが、
えぇ、はい、そうです。
と答える。
例え、思い描いていたものと違っても、
えぇ、はい、その通りでこざいます。
と答える。
例え、自分が死にたいと思っても。
えぇ、はい、何も問題ありません。
と答える。

ツクリールは現在も生きている。
ピエロの仮面を化粧をしたおかげで、
自分の心を守っていた。
破綻しそうになる心を、
作品に込める。
言いたいことをいえば粛清される
恐ろしい世界でいきる。
彼の作品にはどこか、闇があり、
惹き付けられるものは
少ないと考えている。
常に後ろ向き、影を見ている。
人は華やかなものが好きなのだろう、
頭を垂れて、下着を晒したもので
釣ろうとしてるのだろうと…
彼は憂鬱になる、自己矛盾、
されど、公にてそれを出せる、
十字の元で磔にできる彼らが
憎らしかった。

この心の獣をどうにかしようと、
ツクリール・メニーワイズ氏は

一曲、公開するのであった。
多元的に創作をし続ける彼の心の闇

『Crazy Piero Crazy Works』
https://suno.com/song/5948b0ce-fadd-45ac-81bf-d64b7fcdd980