【ハーメルン掲載】
メスシリンダーガキ著
『転生したらTSして悪魔になったので、ロールプレイします』
第31話より

 とにかく、自分もはやく街を出なくては。
 いつか自分が売った情報のせいで、報復とかされるかもとは予測していた。
 街の郊外に予め隠れ家を用意している。
 これは誰にも話してないから、自分を売った情報屋も知らない筈だ。
 道具を放り捨てて、一気に街の外へと駆け出そうと脚に力を込めた——
「待てや、お前会長の靴を磨いてる途中だろうが」
 それを、何か柄の悪そうな連中に店の前で止められた。
 文字通りの人の壁。
 脚の速さには自信があるが、そもそも走れないのでは意味をなさない。
「そうだよぉ。逃げるにしても仕事をこなしてからにしなよぉ」
「…………」
 あ、死んだなこれ。
 多分、この街を拠点にしてる商会の連中だろう。
 人生諦めも肝心だ。
 終わるにしても、最後に何かしら残したいとう生物の欲求からか、最後の靴磨きだけは本気でやって終わらせる事にした。
 道具を再び手にして、女の靴磨きを再開した。

呪文

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