キンタマ料亭

使用したAI ImageFX
密談:キンタマの呪縛
場所: 地方のさる藩、人里離れた高級料亭の奥座敷。
人物: 左側に座すは、冷徹な計算で知られる代官・黒門(くろかど)。右側に座すは、この地の土着の利権を握る庄屋・徳兵衛(とくべえ)。

徳兵衛: 「……代官様、ご覧くだせえ。これが例の古寺の裏手、崩れた石室の中から発掘された『黄金の球』でございます。その数、合わせて百と八つ。まばゆいばかりの輝き、これぞまさしく神仏の遺物、あるいは失われた王朝の秘宝に相違ございません」

黒門: (盃を傾け、鋭い目で山を見据える)「……徳兵衛、お主、これが何を意味するか分かっておるのか。本来であれば、これほどの出土物、直ちに公儀へ届け出、検分を受けるのが政(まつりごと)の筋。お上に申告せねば、我ら二人の首が飛ぶぞ」

徳兵衛: 「へへっ、左様。建前上はそうでございましょう。……ですが、考えてもみてくだせえ。これをお上に差し出したところで、手元に残るのは、雀の涙ほどの報奨金と、出所を洗われる煩わしい調査の日々。下手をすれば、この土地一帯が『直轄領』として召し上げられ、代官様のお立場も……」

黒門: (目を細める)「続けろ」

徳兵衛: 「ここにあるのは『実体のある夢』でございます。これをお上に隠し通し、少しずつ……そう、数年に分けて市場に流せば、この藩の年貢、数十年分に相当する利権が我ら二人の懐に転がり込みます。帳簿など後からどうとでもなりましょう。これは『埋蔵金』ではなく、最初から『存在しなかったもの』にすれば良いのです」

黒門: 「……ふっ。存在せぬものに税はかからぬ、というわけか。だが徳兵衛、この黄金の輝きはあまりに強い。欲に目がくらんだ者の口を封じきれるか?」

徳兵衛: 「そこは心得ております。発掘に携わった者たちには、既に十分な口止め料と、今夜は美味しいお酒をたっぷり振る舞っておりますから……。さあ、代官様。お主も悪よのう、と言われるのを覚悟で、この『黄金の山』を共に分け合おうではございませんか」

黒門: 「……ふっ、徳兵衛、お主も相当な狸よ。よし、今宵のことは、この座敷の壁しか知らぬこと。お上の目には触れさせぬ、永遠の秘宝としておこうではないか!」

徳兵衛: 「へへっ、代官様、ご決断いただき感謝いたします! これで我らの懐も、この黄金の山のようにパンパンでございます!」


(二人が高笑いした瞬間、どこからともなく「ブッ!」と盛大な音が響き渡った。)

黒門: 「むっ!? 何奴だ!?」

徳兵衛: 「今宵、この座敷には我ら二人きりのはず! もしや……座敷童子(ざしきわらし)の仕業か!?」

(その時、襖の陰から、くたびれた旅装束の男がヌッと現れた。その手には竹の筒が握られている。)

男: 「おっと失敬! こそこそ隠れて覗き見するのも大変でな! 代官様、庄屋様、ただいまの音は、この私、諸国を旅する浪人、**風来坊の屁太郎(へたろう)**が放った、正義の放屁(ほうひ)でござる!」

黒門: 「な、なんだと貴様! 正義の放屁だと!? 無礼千万! 貴様、何処から入り込んだ!」

屁太郎: 「へへっ、裏口からでござる! 『良い酒と美味い飯の匂い』に釣られてな! おっと、それはともかく……。あんたがたのその密談、耳の穴かっぽじって聞いておりましたぞ! 『お上に隠して利権を独り占め』だと? 笑わせるな! その黄金の球は、本来、領民の血と汗の結晶、あるいは天からの恵み! それを私腹を肥やす道具にするとは、許さん!」

徳兵衛: 「黙れ、浪人! 貴様に何が分かる! そのような大口を叩いて、どうするつもりだ!」

屁太郎: 「どうするも何も! その黄金の球、ありがたく頂戴いたす!」

(屁太郎、やおら手にしていた竹筒を黄金の山に向け、息を吸い込む。そして……)

屁太郎: 「ハァァァァァァァァッ……(竹筒に息を吹き込む音)……黄金吸い込みの術!!」

(ゴォォォォォ!と凄まじい音と共に、竹筒から強烈な吸引力が働き、ピラミッド状に積まれていた黄金の球が、ガラガラと崩れ落ちながら竹筒の中に吸い込まれていく!)

黒門: 「ば、馬鹿な! そんな竹筒一つで、これほどの黄金が……!?」

徳兵衛: 「待て! 待ってくだされ! その術、一体何者から伝授されたのですか!?」

屁太郎: 「へへっ! 拙者、諸国を旅する中で、とある山奥の仙人から『世にはびこる悪臭と悪行を吸い尽くす技』を伝授されましてな! その黄金も、お主らの悪行の臭いがプンプン漂っておるわ!」

(あっという間に、黄金の山は見る影もなく竹筒の中に吸い込まれてしまった。屁太郎は満足げに竹筒の蓋を閉める。)

屁太郎: 「さて、代官様、庄屋様。この黄金は、わたくしめが責任を持って、しかるべき筋へ届けさせていただきまする! これで利権をめぐる密談も、おしまい! さあ、お上には正直に『黄金は幻でした』とでも報告なさるがよろしい!」

黒門: 「貴様、待て! その黄金を返せ! 幻などと報告したら、我らの立場が……!」

屁太郎: 「知ったこっちゃねえ! それでは代官様、庄屋様! 今後も世のため人のため、この屁太郎、あらゆる悪臭と悪行を吸い尽くす旅に出るといたす! さらばだ!」

(屁太郎、そう言い残すと、颯爽と、そしてどこか飄々と座敷を後にする。後には、竹筒一つに吸い込まれた莫大な黄金の跡と、呆然とする代官と庄屋だけが残された。)

徳兵衛: 「代官様……。我らは一体、何とお上に報告すれば良いのでございましょう……」

黒門: 「……くそっ。黄金を吸い込む竹筒など、誰が信じるものか! そもそも『屁太郎』などという名、正気の沙汰ではない! この失態、殿に知られれば……!」

(二人は顔を見合わせ、再び高笑いを上げたかと思うと、今度は悲鳴にも似た絶叫が座敷に響き渡るのだった。)

---------------------------------------
1枚目:ImageFX
2枚目:Gemini

呪文

呪文を見るにはログイン・会員登録が必須です。

イラストの呪文(プロンプト)

jacket partially removed, heart in eye, burnt clothes, holding fishing rod, kanji, doujin cover, pentagram, tape gag, adjusting headwear, red socks, friends, cloud print, coke-bottle glasses, oral invitation, competition school swimsuit, barbell piercing, gradient legwear, prisoner, blood on breasts, wind chime, carrying over shoulder, tape measure, flaming weapon

イラストの呪文(ネガティブプロンプト)

入力なし

chiffonneさんの他の作品

chiffonneさんの他の作品


関連AIイラスト

新着AIイラスト

すべてを見る