瓦礫の街に、白い翼だけが静かに光を残していた。
炎の匂いと雨の冷たさが混ざり合う中、彼女はひとり立ち尽くしている。

「……まだ終わってない。どこかに、あなたがいるはずだから」

黒い外套が風に揺れ、羽ばたくたびに灰が舞い上がる。
崩れた塔の影を見つめるその瞳には、絶望よりも強い意志が宿っていた。

「たとえこの空が何度壊れても……私は、あなたを迎えに行く」

雨粒が翼を滑り落ち、地面に小さな光の跡を残す。
その一歩は、滅びの世界に差し込む唯一の希望のようだった。

呪文

入力なし

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