中学校・プール
真夏の太陽。
照り返すプールサイド。
生徒たちは準備体操を終え、楽しそうにはしゃいでいる。
は「よし!飛び込みは禁止だ!順番に入れ!」
しかし、一人の男子生徒が笑いながら走り出す。
男子生徒「先生~!一番乗り!」
バシャーン!!
豪快に飛び込む。
クラス中が笑う。
しかし。
……
数秒経っても浮かんでこない。
女子生徒「あれ?」
男子生徒「まだ潜ってる?」
その瞬間。
プールの中央で激しい水しぶきが上がる。
男子生徒「た、助け……!!」
水中へ引きずり込まれていく。
は「っ!!」
ジャージ姿のまま迷わず飛び込む。
バシャーン!!
水中へ潜り、
男子生徒の腕をつかむ。
力任せに引き上げる。
プールサイド。
は「大丈夫か!?」
男子生徒は咳き込みながら起き上がる。
しかし。
目が虚ろ。
瞳が紫色に染まっていく。
口元から黒い霧が漏れ始める。
男子生徒「…………。」
は「……っ。」

は「様子がおかしい。」

は「みちる!」

は「水野!」

は「来てくれ!」
二人はすぐ駆け寄る。
み「これは……。」
亜「妖魔のエネルギー……。」
その様子を見た未麗は制服のポケットからスマートフォンを取り出す。
未「先生!ママとパパ、呼びました!」
はるかは短く頷く。
は「すまんな!」
みちるはすぐに生徒たちへ向き直る。
いつもの穏やかな笑顔のまま。
み「みなさ~ん。全員、更衣室へ避難して待機してください♡」
生徒たちはまだ状況を理解していない。
生徒「え~~!?」

生徒「授業終わり?」

生徒「ラッキー!」
笑いながら更衣室へ向かっていく。
生徒たちの姿が見えなくなると、
三人の表情が変わる。
は「みちる。」

は「水野。」

は「火野。」

は「行くぞ。」
未麗は静かに頷き、変身ペンを握りしめる。
未麗「はい!」
紫色に染まった空の下。
静かだったプールの水面が、不気味な渦を巻き始める。
その中心から、巨大な影がゆっくりと姿を現そうとしていた。

学校プール
紫色に染まった水面。
黒い渦が男子生徒を水底へ引きずり込もうとしている。
セーラーらんマーズは水面を見つめる。
ら「普井。久しぶりの変身だからって無理するなよ(笑)」
未来は少し頬を膨らませる。
未来「先輩っ!ひどいですぅ!」
そう言いながら胸元のお守りに手を添える。
未来「でも、水神様もお連れしましたから!」

未来「……たぶん大丈夫!……な、はずです💦」
らんまは思わず苦笑する。
ら「最後の『なはず』が気になるんだけどな(笑)」
そして表情を引き締める。
ら「よし。俺がプールへ飛び込んで引っ張り出してくる!」
バシャーーン!!
らんまは迷わず水中へ飛び込む。
しかし――
数秒後。
水中ではらんまが必死に何かを引っ張っている。
ら「くっ……!重ぇ!!」
アーティスティックスイミングで鍛えた泳力でも、水中から伝わる力は異常だった。
まるで水そのものが意思を持って抵抗しているかのように、黒い渦が男子生徒を離そうとしない。
ら「こんなの……普通の流れじゃねぇ!」
プールサイド。
未来は一歩踏み出す。
未来「先輩!私も行きます!」
飛び込もうとした瞬間――
は「未来っ!!」
未来の腕をはるかが掴む。
は「一人増えても巻き込まれるだけだ!」
未来は悔しそうに唇を噛む。
レイはすでにスマートフォンを握っていた。
レ「私、うさぎと美奈子、まこちゃん呼んだ!」
みちるは安心したように微笑む。
み「ありがと♡」
亜美は水面を見つめたまま分析を続ける。
亜「水中の妖気が急激に増えています……。」
未麗「パパ……。」
水面はさらに大きくうねり、黒い渦がらんまの足元まで絡みつき始める。
そこへ、遠くから新たな仲間たちが駆けつける足音が響いてくるのだった。

ま「待たせたな!!シュープリームサンダー!!」
ゴロゴロゴロ……
巨大な雷雲がプールの上空に現れる。
バリバリバリバリッ!!
雷撃が妖魔を直撃。
黒い触手が大きく痙攣する。
妖魔「ギャアアアアア!!」
触手が緩み、らんまと男子生徒は一気に解放される。
ら「ぷはぁっ!!」
男子生徒を抱えたままプールサイドへ泳ぎ着く。
未麗たちが駆け寄る。
ら「木野……しびれたぞ?w」
まことは腰に手を当てて笑う。
ま「敵ごと助けるのが私流だからな!」
ら「おいおい(笑)」
未麗はすぐに回復魔法を展開する。
両手を合わせ、淡い光が広がる。
未麗「ピュアナギワシャワー!!」✨°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°✨
優しい光がらんまと男子生徒を包み込む。
らんまの腕や足に絡みついていた妖気が消えていく。
男子生徒の紫色だった瞳も元の色へ戻る。
ら「ありがとな!」
軽く肩を回しながら立ち上がる。
しかし、その表情は真剣だった。
プールを見る。
水面はまだ紫色に渦巻いている。
ら「……こりゃ。苦戦しそうだな。」
は「まだ終わってない。」
剣を構える。
み「本体はまだ水の中ね。」
亜「反応があります!プールの底です!!」
黒い水面が大きく盛り上がり、
ついに巨大な水妖魔が姿を現そうとしていた。

呪文

入力なし

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