八刃威ロニコ『この世界の小噺』【ニャンノ世界】

今まさに、時はエンペラータイムに入っていた。何でもできるくらいに！

脳がハイッてやつだ！

これを止めるにはお前も狂気じゃなくちゃ
ならんのだ！

八刃威ロニコは、自身の体がどうなろうとも、ゲームのことに関すると
やり込まずにはいられなかった。

ちちぷいクエストにおいては
まさにそうで…、それは晴天アポカリプスの時も同様に…いや、それ以上に深くまで、制覇しようと…勇者を倒しまくるための効率的な戦術を考えるのが楽しかった。

技のビルドはどう組むか…この組み合わせでよいのだろうか。

試行錯誤の連続で…まったく反応しなかった時の残念たるや…

だけど、ロニコはこの時間が
とてつもなく好きで…
生粋のゲーマーたるものが
ちちぷいクエストというゲームに
心震わせた。

前回よりは、数すくなれど…
大事なのは、中身である。

どんなに善きものも…
中身が薄ければ失望って…
人の顔を見てええんやろか！
いや、違うやろとロニコの脳内で
渦巻く心理…というか…なぜ、
隣へ行かぬのだろうか…
部屋があるというのに…
健康の責任は己にあるのだから、
我が心は知らぬと言いたい。
勝手にDeadしても知らんぶりするのだろう。
薄情者なロニコは、覇道を行く。
魔法創作会では、その点を指摘されて、
ロニコはヴェヌルにこう言ってやった。

「私を止められるのは私の意思だ！ヴェヌルの言葉はミュートだよ！」

と、頑固者になっていた…
まったく、ロニコというものは、どうしちまったんだろうかとヴェヌルは思った。

Reにゃや、サンニャは素直なんだが…
ロニコは、暴れん坊でもあるから、衝突することも珍しくなかった。

「言葉なき刃があったり…言葉の刃があったり…言葉の盾はあるのかな？」

常に悲しい文体で綴られる八刃威の闇は
見る者によっては惹かれるものもいるかもしれない。

まぁ、大抵は引かれるものが多いのだと考えている。

憂鬱がロニコを見る…
だが、そんな狂人にも大切な者がいる
姉である。
ロニコの姉、八刃威アネキは、
闇や瘴気すらも超えて、ロニコの隣に立って応えてくれる。

「勇者倒すためにいくぞ」

ポテチとコーラをたくさん買って
『ちちぷいクエスト』というゲームを2人は全力で楽しむ。

ニャンノ世界の戦いの裏側
彼女らは戦う、これからも…
そこに物語る絵がある限り