小説『室井ちゃんと無人島サバイバルにゃ猫人形/番外編』【ニャンノ世界】

【絵物語】
『室井ちゃんと無人島サバイバルにゃ猫人形/番外編』

　獣対策の為に、人間の存在を知らせるための仕掛けを施したところ、奇妙な猫人形が草むらから現れた。

「アイム、ジェネリック」

　室井ちゃんには、見覚えがあった、灰色の猫人形、焚火の記憶が蘇る。

「アナタはジェネリック」

「ネコノ」

「やっぱり、ジェネリック・ネコノだ！」

どうやら、ジェネリック・ネコノは空想欠乏症にかかったことで、無人島に流れ着いたらしい。

名前は知らない、
もちろん、室井ちゃんも、
この島が何の名前かなど、知るはずもなかった。

「ダレカニアエテ、ウレシイニャ」

ジェネリック・ネコノは、
これまであったことを様々に話した

　緑のアイツーとダンスバトルしたこと、電脳電気街で色んな怪異と邂逅したこと、そして、冒険に出たことで遭難したことなど、

室井ちゃんは、この島にて、ずっと、サバイバルだったから、外界の情報に飢えていたため、猫人形のお話にはワクワクするものがあった。

「今日は何の日だろうにゃ」

常夏ゆえに、今日がクリスマスシーズンだということを彼らは知らない。

だが、つまり、太陽を見て、
ジェネリック・ネコノは
はっとする。


「ニャア、ムロイちゃん、スゴイコトカンガエタ」

「どうしたのジェネリック・ネコノ」　

「マイニチがニチヨウビってこと」


はっ！

ムロイちゃんの脳裏に電撃がはしる

「ニチヨウビはオワラナイ、ムジントウだから、ここがニャンの島かもわからない、ゆえに」


「日曜日は不滅！」

ーN.E.K.O　証明終了ー

猫人形にとっては無用の産物だった拾ってきたドラム缶にも使い道ができ、彼らはD.I.Yをして、ドラム缶風呂を完成させる。

ー完成！ー

室井ちゃんは、無人島生活にて、
奇妙な怪異、猫人形と遭遇したことで、楽しみが、増えた。

おまけに日曜日であることも分からない、この島が何なのかも分からないのだが、だからこそ、「日曜日は不滅」なわけであり、


ジェネリック・ネコノは、
島を脱出しようと考えたけど、

室井ちゃんに出会ったことで、

「ケダマならば仕方ないにゃ〜」

と、何やら意味深なことを呟きながら、室井ちゃんが温かいお風呂タイムを過ごせるよう元気そうに励んでいた。

無人島サバイバル、
日曜日は不滅だからこそ、

得られる幸せ、ここにあり

（猫メモ）
本作は、アグロ🐟️さんの作品
『朝露の恵み』
https://www.chichi-pui.com/posts/eed7e4d1-5c14-45d5-8929-ff077dba6c8e/
と#離島生活半年ROMれ
https://www.chichi-pui.com/posts/tags/%E9%9B%A2%E5%B3%B6%E7%94%9F%E6%B4%BB%E5%8D%8A%E5%B9%B4ROM%E3%82%8C/?
シリーズの作品を見たことで、空想が膨らんだ作品となっています。

今日は日曜日なのですが、
無人島だと情報がないため、
今日が何曜日なのかも分からないため、〈日曜日は不滅〉という気づきを得ることができて楽しかったです。

〈猫人形の怪異に関して〉
https://www.chichi-pui.com/posts/2bf7a15d-639e-4f7a-ab7d-d8f809beb1b8/