ちちぷい島で久しぶりの再会
使用したAI
その他
ちちぷいの皆様、こんにちは。
カクヨムにて番外編小説にて
学園長登場致しました♪
えなえなさんの学園長様♡
https://www.chichi-pui.com/illustration/posts/tags/%E5%AD%A6%E5%9C%92%E9%95%B7/
そのエピソードを、ちちぷいでも公開させて頂きます♪
カクヨムへの直リンは下記です♪良ければご一読お願いします♪
https://kakuyomu.jp/works/16818622177526960172/episodes/16818792437551129176
『ご搭乗の皆さま♪ まもなく当機は、ちちぷい島空港に到着いたします♪ 安全のため、シートベルトサインが消えるまで、ご着席をお願いいたします♪』
特徴的な喋り口調のCAさんのアナウンスに従いまして、わたくしは隣の葵《あおい》、そしてまほと一緒に、シートベルトの確認をいたします。
わたくしたちは福岡を発ち、異次元ゲートを通過して――
今、ちちぷい島を目指して空を飛んでおりますのよ♪
真っ青な海と空が、飛行機の窓から見下ろせて、とっても素敵♡
もちろん、わたくしたちの住む福岡にも美しい景色はございますけれど……
やはり、旅行ならではの特権ですわね♪
見るものすべてが新鮮で、ワクワクが止まりません♪
周囲にご搭乗されている皆さまも、どうやら《《別の異世界でご活躍なさっている方》》ばかりのようで……
そんな面々を集めてしまうなんて――学園長様、やっぱりお見事ですわ♪
「ねぇねぇ♪ 到着したら、どする〜?」
ワクワクがダダ漏れの表情で、葵が楽しそうに声をかけてくださいました♪
「そうですわね〜♪ 早速ビーチに伺いたい気持ちもございますけれど……まずはホテルで、ゆっくりくつろぐのも、よろしいかと存じますわ」
「それもよかね♪ どんなホテルやろ? ワクワクするね〜♪」
ふふふっ♡ 本当にそうですわね♪
一体どんなホテルなのかしら? しかも今回は、七泊八日のロングステイ♪
観光にグルメに、リラックスに――
わたくしたちの世界でできない事を♪ 色々と満喫できてしまいますわね♪
「……こちらの世界のお料理も、楽しみよね♪ どんな食材で、どんなお料理が頂けるのかしら♪」
まほは、どうやらグルメ方面に興味津々のようですわね♡
ふふ、確かに……どんな食材があるのか、気になりますわ〜♪
このちちぷい島では、一体どんなラインナップなのでしょうか♪
そんな時、後ろの席に座っていたお姉様が、ふと声を上げられました。
「以前、学園で食べたのもおいしかったし♪ 間違いなく美味三昧でしょ~☆」
その言葉に、まほは耳をピクピクっと震わせてる♪
「超ごちそうクリームパン食べた時とか、意識トンだこともあるしね~♪」
葵の追撃! ……ねぇ、まほ? よだれがでてますわよ?
「……とくと賞味したいわ♪」
あらあら、まほったら……
そのトーン、完全にフードファイターモードですわね!?
そのファッションコーデも、まるで捕食者のような装いですけれど……
天然でやってるから、ほんとに末恐ろしいですわ〜〜! センス良すぎですし♪
まほの胃袋が、まるで異世界の食材を食らいつくすブラックホールのように開かれました。
ホテルのビュッフェ……足りますかしら?
あら? 気がつけば、シートベルトサインが消灯していますわ……もうご到着ですの!?
『ご搭乗ありがとうございます♪ ちちぷい島〜♪ ちちぷい島〜♪ に到着いたしました♡ お忘れ物のないように♪ 皆さま、素敵なちちぷい島でのバカンスをお楽しみくださいませ〜♪』
あぁ……楽しいひとときって、本当にあっという間ですわ♪
お姉様とミントに挟まれて座っていたラーヴィ様が、すっと立ち上がり、やさしくお声をかけてくださいましたの。
「さて、預けた荷物を取りに行こうか……みんな、気分は大丈夫かい?」
……ふふっ、降りる前のお気遣い♡
ラーヴィ様、今回ご一緒に来ていただけて、本当にうれしゅうございますわ……♡
わたくしたち五人は、にこやかに頷いて、それぞれ笑顔のまま、飛行機をあとにいたしました。
* * * *
手荷物受取場で荷物を受け取ったわたくしたちは、
そのまま到着ロビーへと移動し、それぞれの持ち物を確認しておりましたの。
「忘れ物、ありませんわ♪」
「ウチも〜♪ OKば〜い♪」
皆さん、どうやら忘れ物もなく、万全のようですわね♪
到着ロビーには、他の便から到着された方々もいらっしゃって、とても賑わっておりました。
その中には、わたくしたちのように、過酷な異世界からいらしたという方も多くて、なんだか胸が高鳴りますわ〜♪
「……この中に強い人いるかな?」
……ミント? 強い方だとしても、バカンスでカチコミはやめてくださいませよ? んも♪
強さを求めているラーヴィ様とミントは、そちらも気になるようですけれども?
今回は休暇なのですよ? ふふ♪
「……居て欲しいよな? よし、それじゃホテルへ……ん?」
さぁ、出発しようと足を踏み出しかけたその時——
ロビーの一角、「スタッフルーム」と書かれた扉が、静かに開かれました。
そして、そこから姿を現したのは——
「「「「「学園長様だわ〜〜〜っ!」」」」」
到着ロビーにいた皆さまが、声を揃えて一斉に反応!
視線が、一斉にその女性へと集まっていきます。
気品と威厳をまとった、あの方こそ——
学園長様は、老若男女を問わず、一目見たその瞬間、誰の心にも深く残る、気品と美しさをお持ちの方ですの。
大人の女性らしい端正なお顔立ち……けれど、どこかにあどけなさを感じさせる、魅惑的なブラウンのお瞳は、力強さと優美さをたたえ、きらきらと輝いております。
赤い縁の眼鏡も、すらりとした横顔にぴったりで、とてもスタイリッシュ♪
そして、視線を惹きつけてやまないのが!
お姉様にも負けない立派なお胸♡ これは殿方ならば間違いなくノックアウトされてしまいますわね♪
けれど、決定的に違うのはっ!
きゅっと引き締まったウエストライン、そして完璧なバランスで整ったヒップライン!
正真正銘! ボン! キュ♪ ボン!! の理想的なボディラインですわっ! 完璧っ!
……お姉様にも、少しは見習っていただきたいですわ。
「ねぇ? 椿咲……アタシをディスらないでくれる?」
……あっ、ジト目の視線。お姉様に、心の声がバレてしまいましたわ……。ごめんなさい♡
学園長様は、鮮やかな赤のスーツをお召しになっておられて――
そのお姿には、まるで覇王のような風格すら感じさせる覇気が帯びておりましたの。
そして、堂々とした声で、お言葉を述べられます。
「皆さま! 長い空の旅、本当にお疲れ様だ! そして、ようこそ! 極楽のリゾート地——ちちぷい島へ! それぞれの世界でご活躍されている皆さま、どうかご滞在中は、この島の民全員で、心を込めておもてなしいたします! 存分に楽しんでくれたまえ!」
学園長様のご挨拶に、到着ロビーは一気に大盛り上がりっ♪
人望もカリスマも兼ね備えていて……本当に、どこまでもお力が計り知れませんわ♡
すると、お姉様がわたくしたちを代表して、抱えきれないほどの大量のお土産を手に、学園長様のもとへと向かわれました。
「学園長様〜っ♪ おひさしぶりっ☆ 今回のリゾート地ご招待、大感謝よ〜〜〜ん♡」
「応ッ! 夢崎《ゆめざき》月《つぐ》美《み》魔王女様。ご機嫌麗しゅうようで何よりだ。お土産、ありがたく頂戴しよう!」
「今回は、う〜〜〜〜んっと羽を伸ばしちゃうから♪ ぜーんぶ楽しんじゃうわよっ♡」
まるで旧友のように、にこやかに笑顔で握手を交わすお姉様と学園長様。
その姿はとても自然で、親しみと尊敬が入り混じった、素敵なご関係でしたわ。
「それじゃっ☆ お先に失礼しますねっ♪ きっと他にも、学園長様にお土産を渡したい方、多いでしょうし〜♪」
「うむっ! 完璧なる気配りに感謝しよう! どうか、ごゆっくり滞在を楽しまれよ――福岡より来たる、尊きお客様たちよ!」
そうして、わたくしたちは他の方々のご迷惑にならぬよう、丁寧に一礼し――
学園長様に見送られながら、到着ロビーをあとにいたしました。
* * * *
ホテルに到着したわたくしたちは、それぞれの部屋に荷物を置き、
このあとの予定をどうするか、相談することにいたしましたの。
それにしても……
「すっ……すずしいですわぁ〜〜♡ ご、極楽ですのぉ〜〜〜♡」
空調の使えない、わたくしたちの世界の酷暑からついに解放……
ああっ、まさに天国のような快適さ……♡
民の皆さまのため、これまでずっと我慢してまいりましたけれど……
こ、こんな贅沢、よろしいのでしょうか……!? でも……嬉しゅうございますわ〜♪
お部屋は広すぎず、狭すぎず、とても程よいサイズ感♡
清潔に整えられたダブルベッドとクローゼットもあり、
そして何より——窓が、とっても大きいのですの!
その窓からは、この世のものとは思えぬほど美しい景色が広がっておりまして……
思わず、ため息がこぼれてしまいます♡
時刻はちょうど17時。空はまだ白っぽい色をしていますが、
水平線に向かってゆっくりと太陽が近づいていく様子は、すでに十分ロマンティック……♪
しばらくその風景に見とれておりましたら——
テーブルの上に置かれたカードのような装置から、音楽のような着信音が流れました。
これは……あっ、通信端末ですわね?
確か、ちちぷい島では、宿泊者同士が自由に連絡を取り合えると、説明を受けましたもの♪
画面には……ふふっ、葵からですわ♡
ええと、この通話という表示を……ポチッと♪
『ねーねー♪ 椿咲〜♪ 今日はもう、夜になるきさ? みんなでお風呂入って、ホテルのディナー食べて、ゆっくりしよ〜や♪』
「まぁ、葵♪ それは素敵なご提案ですわ♡ でも……皆でお風呂って、どういうことかしら?」
『ウチらのフロア、貸し切りらしいっちゃ♪ でね、天然温泉の露天風呂が付いちゅうとよ〜♪ 女子五人で入ろ〜や♪』
「まぁ……♪ それは、ぜひとも今すぐにでも伺いたいですわ♡」
『んじゃっ♪ フロアロビー集合っ☆ またあとでね〜♪』
そうして通話を終えました。
天然温泉、それも露天風呂ですの!? それは……最高の予感しかしませんわ♡
……ラーヴィ様とご一緒できないのは、ちょっぴり残念ですけれど……
でも、着いて早々ですもの。おあずけもまた、一興ですわね♡
そう思いながら、わたくしはお風呂の準備を整えて、静かに部屋を出ました。
カクヨムにて番外編小説にて
学園長登場致しました♪
えなえなさんの学園長様♡
https://www.chichi-pui.com/illustration/posts/tags/%E5%AD%A6%E5%9C%92%E9%95%B7/
そのエピソードを、ちちぷいでも公開させて頂きます♪
カクヨムへの直リンは下記です♪良ければご一読お願いします♪
https://kakuyomu.jp/works/16818622177526960172/episodes/16818792437551129176
『ご搭乗の皆さま♪ まもなく当機は、ちちぷい島空港に到着いたします♪ 安全のため、シートベルトサインが消えるまで、ご着席をお願いいたします♪』
特徴的な喋り口調のCAさんのアナウンスに従いまして、わたくしは隣の葵《あおい》、そしてまほと一緒に、シートベルトの確認をいたします。
わたくしたちは福岡を発ち、異次元ゲートを通過して――
今、ちちぷい島を目指して空を飛んでおりますのよ♪
真っ青な海と空が、飛行機の窓から見下ろせて、とっても素敵♡
もちろん、わたくしたちの住む福岡にも美しい景色はございますけれど……
やはり、旅行ならではの特権ですわね♪
見るものすべてが新鮮で、ワクワクが止まりません♪
周囲にご搭乗されている皆さまも、どうやら《《別の異世界でご活躍なさっている方》》ばかりのようで……
そんな面々を集めてしまうなんて――学園長様、やっぱりお見事ですわ♪
「ねぇねぇ♪ 到着したら、どする〜?」
ワクワクがダダ漏れの表情で、葵が楽しそうに声をかけてくださいました♪
「そうですわね〜♪ 早速ビーチに伺いたい気持ちもございますけれど……まずはホテルで、ゆっくりくつろぐのも、よろしいかと存じますわ」
「それもよかね♪ どんなホテルやろ? ワクワクするね〜♪」
ふふふっ♡ 本当にそうですわね♪
一体どんなホテルなのかしら? しかも今回は、七泊八日のロングステイ♪
観光にグルメに、リラックスに――
わたくしたちの世界でできない事を♪ 色々と満喫できてしまいますわね♪
「……こちらの世界のお料理も、楽しみよね♪ どんな食材で、どんなお料理が頂けるのかしら♪」
まほは、どうやらグルメ方面に興味津々のようですわね♡
ふふ、確かに……どんな食材があるのか、気になりますわ〜♪
このちちぷい島では、一体どんなラインナップなのでしょうか♪
そんな時、後ろの席に座っていたお姉様が、ふと声を上げられました。
「以前、学園で食べたのもおいしかったし♪ 間違いなく美味三昧でしょ~☆」
その言葉に、まほは耳をピクピクっと震わせてる♪
「超ごちそうクリームパン食べた時とか、意識トンだこともあるしね~♪」
葵の追撃! ……ねぇ、まほ? よだれがでてますわよ?
「……とくと賞味したいわ♪」
あらあら、まほったら……
そのトーン、完全にフードファイターモードですわね!?
そのファッションコーデも、まるで捕食者のような装いですけれど……
天然でやってるから、ほんとに末恐ろしいですわ〜〜! センス良すぎですし♪
まほの胃袋が、まるで異世界の食材を食らいつくすブラックホールのように開かれました。
ホテルのビュッフェ……足りますかしら?
あら? 気がつけば、シートベルトサインが消灯していますわ……もうご到着ですの!?
『ご搭乗ありがとうございます♪ ちちぷい島〜♪ ちちぷい島〜♪ に到着いたしました♡ お忘れ物のないように♪ 皆さま、素敵なちちぷい島でのバカンスをお楽しみくださいませ〜♪』
あぁ……楽しいひとときって、本当にあっという間ですわ♪
お姉様とミントに挟まれて座っていたラーヴィ様が、すっと立ち上がり、やさしくお声をかけてくださいましたの。
「さて、預けた荷物を取りに行こうか……みんな、気分は大丈夫かい?」
……ふふっ、降りる前のお気遣い♡
ラーヴィ様、今回ご一緒に来ていただけて、本当にうれしゅうございますわ……♡
わたくしたち五人は、にこやかに頷いて、それぞれ笑顔のまま、飛行機をあとにいたしました。
* * * *
手荷物受取場で荷物を受け取ったわたくしたちは、
そのまま到着ロビーへと移動し、それぞれの持ち物を確認しておりましたの。
「忘れ物、ありませんわ♪」
「ウチも〜♪ OKば〜い♪」
皆さん、どうやら忘れ物もなく、万全のようですわね♪
到着ロビーには、他の便から到着された方々もいらっしゃって、とても賑わっておりました。
その中には、わたくしたちのように、過酷な異世界からいらしたという方も多くて、なんだか胸が高鳴りますわ〜♪
「……この中に強い人いるかな?」
……ミント? 強い方だとしても、バカンスでカチコミはやめてくださいませよ? んも♪
強さを求めているラーヴィ様とミントは、そちらも気になるようですけれども?
今回は休暇なのですよ? ふふ♪
「……居て欲しいよな? よし、それじゃホテルへ……ん?」
さぁ、出発しようと足を踏み出しかけたその時——
ロビーの一角、「スタッフルーム」と書かれた扉が、静かに開かれました。
そして、そこから姿を現したのは——
「「「「「学園長様だわ〜〜〜っ!」」」」」
到着ロビーにいた皆さまが、声を揃えて一斉に反応!
視線が、一斉にその女性へと集まっていきます。
気品と威厳をまとった、あの方こそ——
学園長様は、老若男女を問わず、一目見たその瞬間、誰の心にも深く残る、気品と美しさをお持ちの方ですの。
大人の女性らしい端正なお顔立ち……けれど、どこかにあどけなさを感じさせる、魅惑的なブラウンのお瞳は、力強さと優美さをたたえ、きらきらと輝いております。
赤い縁の眼鏡も、すらりとした横顔にぴったりで、とてもスタイリッシュ♪
そして、視線を惹きつけてやまないのが!
お姉様にも負けない立派なお胸♡ これは殿方ならば間違いなくノックアウトされてしまいますわね♪
けれど、決定的に違うのはっ!
きゅっと引き締まったウエストライン、そして完璧なバランスで整ったヒップライン!
正真正銘! ボン! キュ♪ ボン!! の理想的なボディラインですわっ! 完璧っ!
……お姉様にも、少しは見習っていただきたいですわ。
「ねぇ? 椿咲……アタシをディスらないでくれる?」
……あっ、ジト目の視線。お姉様に、心の声がバレてしまいましたわ……。ごめんなさい♡
学園長様は、鮮やかな赤のスーツをお召しになっておられて――
そのお姿には、まるで覇王のような風格すら感じさせる覇気が帯びておりましたの。
そして、堂々とした声で、お言葉を述べられます。
「皆さま! 長い空の旅、本当にお疲れ様だ! そして、ようこそ! 極楽のリゾート地——ちちぷい島へ! それぞれの世界でご活躍されている皆さま、どうかご滞在中は、この島の民全員で、心を込めておもてなしいたします! 存分に楽しんでくれたまえ!」
学園長様のご挨拶に、到着ロビーは一気に大盛り上がりっ♪
人望もカリスマも兼ね備えていて……本当に、どこまでもお力が計り知れませんわ♡
すると、お姉様がわたくしたちを代表して、抱えきれないほどの大量のお土産を手に、学園長様のもとへと向かわれました。
「学園長様〜っ♪ おひさしぶりっ☆ 今回のリゾート地ご招待、大感謝よ〜〜〜ん♡」
「応ッ! 夢崎《ゆめざき》月《つぐ》美《み》魔王女様。ご機嫌麗しゅうようで何よりだ。お土産、ありがたく頂戴しよう!」
「今回は、う〜〜〜〜んっと羽を伸ばしちゃうから♪ ぜーんぶ楽しんじゃうわよっ♡」
まるで旧友のように、にこやかに笑顔で握手を交わすお姉様と学園長様。
その姿はとても自然で、親しみと尊敬が入り混じった、素敵なご関係でしたわ。
「それじゃっ☆ お先に失礼しますねっ♪ きっと他にも、学園長様にお土産を渡したい方、多いでしょうし〜♪」
「うむっ! 完璧なる気配りに感謝しよう! どうか、ごゆっくり滞在を楽しまれよ――福岡より来たる、尊きお客様たちよ!」
そうして、わたくしたちは他の方々のご迷惑にならぬよう、丁寧に一礼し――
学園長様に見送られながら、到着ロビーをあとにいたしました。
* * * *
ホテルに到着したわたくしたちは、それぞれの部屋に荷物を置き、
このあとの予定をどうするか、相談することにいたしましたの。
それにしても……
「すっ……すずしいですわぁ〜〜♡ ご、極楽ですのぉ〜〜〜♡」
空調の使えない、わたくしたちの世界の酷暑からついに解放……
ああっ、まさに天国のような快適さ……♡
民の皆さまのため、これまでずっと我慢してまいりましたけれど……
こ、こんな贅沢、よろしいのでしょうか……!? でも……嬉しゅうございますわ〜♪
お部屋は広すぎず、狭すぎず、とても程よいサイズ感♡
清潔に整えられたダブルベッドとクローゼットもあり、
そして何より——窓が、とっても大きいのですの!
その窓からは、この世のものとは思えぬほど美しい景色が広がっておりまして……
思わず、ため息がこぼれてしまいます♡
時刻はちょうど17時。空はまだ白っぽい色をしていますが、
水平線に向かってゆっくりと太陽が近づいていく様子は、すでに十分ロマンティック……♪
しばらくその風景に見とれておりましたら——
テーブルの上に置かれたカードのような装置から、音楽のような着信音が流れました。
これは……あっ、通信端末ですわね?
確か、ちちぷい島では、宿泊者同士が自由に連絡を取り合えると、説明を受けましたもの♪
画面には……ふふっ、葵からですわ♡
ええと、この通話という表示を……ポチッと♪
『ねーねー♪ 椿咲〜♪ 今日はもう、夜になるきさ? みんなでお風呂入って、ホテルのディナー食べて、ゆっくりしよ〜や♪』
「まぁ、葵♪ それは素敵なご提案ですわ♡ でも……皆でお風呂って、どういうことかしら?」
『ウチらのフロア、貸し切りらしいっちゃ♪ でね、天然温泉の露天風呂が付いちゅうとよ〜♪ 女子五人で入ろ〜や♪』
「まぁ……♪ それは、ぜひとも今すぐにでも伺いたいですわ♡」
『んじゃっ♪ フロアロビー集合っ☆ またあとでね〜♪』
そうして通話を終えました。
天然温泉、それも露天風呂ですの!? それは……最高の予感しかしませんわ♡
……ラーヴィ様とご一緒できないのは、ちょっぴり残念ですけれど……
でも、着いて早々ですもの。おあずけもまた、一興ですわね♡
そう思いながら、わたくしはお風呂の準備を整えて、静かに部屋を出ました。
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