「あらっ、あんたこんなとこで何やってんのよ?」
「あんたこそこんな缶コーヒーの自販機しかないとこに何の用よ?」
「あたしはねー、ここに缶コーヒー日本一を決めるために来たのよ」
「あんたごときが缶コーヒー日本一決めれるわけないでしょ?それを決めるのはこのワ・タ・シ。そのためにここに来たのよ」
「あら奇遇じゃない?じゃあどう、お互いが決めた缶コーヒー日本一同士を飲み比べて真の缶コーヒー日本一を決めるっていうのは?」
「やってやろうじゃん!吠え面かかせてやるわ!!!」
「その言葉、そっくりあんたに返してやんよ!」
「決めた?」
「おうよっ!あんたは?」
「もちろん!」
「では、いざ尋常に」
「勝負っ!」
ゴクッゴクッゴクッ・・・・・
「かぁーー!なんて素晴らしい味わい!この深いコクとすっきりとした酸味!人間のなせる技じゃないわ!?」
「はうっ!この頭まで透き通るすばらしい香り!神のなせる技かっ!!!」
「私の負けね・・・」
「いやっ、私の負けよ・・・」
「二人とも負けを認めちゃ勝負になんないわ?」
「じゃあ、二人とも意見が一致したということで、」
「この勝負・・・」
「この二本が日本一よっ!!!」