2025年9月9日は競走馬ハルウララの命日です。
えっハルウララ去年亡くなってたの!?😲


ハルウララは中央競馬での出走経験が一切無いにも関わらず、絶大な大ブームを巻き起こした地方競走馬です。
その人気の理由は……

デビューしてから一度も勝ちが無く負け続けた馬だから。

かの武豊が騎乗する機会があったのに11頭中10着というオチに終わってしまったのだから、その負けっぷりは筋金入りです。
そんなハルウララの連敗数を積み重ねながらもレースを走り続ける健気な姿が一部の記者たちに注目され、『負け組の星』『リストラ時代の対抗馬』という触れ込みで紹介されるとその名が全国に知れ渡り、空前のハルウララブームを起こす事となります。
90戦目を過ぎたあたりから高知競馬場にはハルウララ目当ての来場者が多数押し寄せるようになり、
・「当たらない」ので交通事故のお守りに馬券を購入する層
・やっぱり駄目だけど頑張っている姿を純粋に応援したい層
これらの集客により経営難の危機に瀕していた高知競馬場の救世主となったのでした。
また年間20戦のペースで出走できる体力の持ち主だったハルウララが稼ぎ出す出走手当は侮れない金額で、賞金は獲得できずとも馬主にとっては黒字をもたらしてくれる優良馬でもありました。


最終的に113戦0勝という華々しい(?)記録を残し2005年度をもって引退。
(なおイラスト内にもありますが実は連敗数自体は歴代新記録ではありません。)
その引退劇は馬主と調教師の間で管理方針を巡り紛糾したり、収益に関するトラブルが生じたりと人間の都合に振り回された末のもので、当初予定されていた引退レースをさせて貰えないままレースから去ることになりました。
元々小柄な馬だったうえ成績が成績なので種馬としての需要も見込めず、千葉、北海道と牧場を転々としたのちに消息が途絶えてその生死さえ分からない状態が長く続きます。
最終的に2013年に千葉のマーサファームに預託されて余生を過ごすことになり、2021年に『ウマ娘 プリティーダービー』がリリースされるとその実装キャラに選ばれていたハルウララ目当てに牧場を訪れるファンも増えました。
2025年9月9日午前2時20分、疝痛のため死亡。
勝利の栄光とは一度たりとて無縁でしたが、多くのファンから愛されてダートを駆け抜けた29年の生涯でした。


なおハルウララが引退した2005年、丁度入れ替わるように『05世代』と呼ばれる強豪馬が次々と中央競馬にデビューします。
ハルウララが去った後の新たなアイドルとして注目が集まったその新馬たちの中に、超新星を通り越して夜中の夜明けとしか言いようがない類稀な輝きを放つ一頭がいました。
『最弱』のハルウララと入れ替わる形で表舞台に上がった『最強の競走馬』は瞬く間に人々を熱狂の渦に巻き込みます。
ディープインパクト、それが新たなスターの名前です。

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