小説『クライエモジョン選手、飲み物を飲む』【ニャンノ世界】

〈構成要素〉
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【絵物語】
『クライエモジョン選手、飲み物を飲む』

野球ヘッドで、縁起を重視した特異な在り方から怪異存在として怪異黙示録に指定された存在、斜陽学園 野球部 クライエモジョン選手、おそらく、彼以上に縁起を重んじるものは後にも先にもいないのではなかろうかと思うほどに、彼の扱い方は、斜陽学園でも取り扱い説明書になってるほどだ。

「なぁ、ねっとりした関係性ってのは、俺にはどうも性に合わない…、求めようと求められることには、俺は慣れないんだぜ」

別れに言葉はいらない、言葉を発することでトラブルの原因になることを知っている…むしろ、その言葉でトラブルや火種となってしまう…仮想世界じゃ、口ではなく、文は災いのもとに繋がるのだろうから、だから、この思いを抱いた場合は、
直感に従い弾丸級の砲弾を以て、
サヨナラとさせていただくのだ。

クライエモジョン選手は、縁起の良いことが好き、だから、さっぱりしたような快活溢れるのが好きなのだ。
快活、晴れ間のわたるようなのを…
定数量ではなく心を感じさせるものを

真心を込めて送り出すのだ。
自身を重いなと認識しつつ、おにぎりを食らうクライエモジョン…頭の中では何人ものクライエモジョンが語りかけている。
ワタシのココロのクライエモジョンだ。

明日に対する展望、絶望、冷静なクライエモジョン…一挙手一投足が、某かの今に繋がってゆく

縁起を気にするようになったのは、どこか悲しき過去がクライエモジョンにはあったのだろうか…

だが、彼は過去を語りたがらない
あまり、詮索されるのを好まない
だから、彼は野球の世界で
マウンドに立って球を投げる投手として戦うのだ。