ニェコノはシロイカボスと
鬼ごっこをする。
「ニャノネニャノニャニャ」
猫はホラーが大好きだった。
だから、シロイカボスと鬼ごっこ
するのが常である。
日が昇るまで、遊んだ。
シロイカボスも最初は食べ物として
しか見てなかったが、
次第に善き遊び相手として
認識し、
逃げるニェコノを全力で追いかける
掴まえてコショコシャするのが好きだった。
「ニェコノ…タノシカタカ…ソラトブヤツ」
「ニャイ」
「ソウカ…ソレハ…ヨカッタナ」
「ねぇ、ここってさ、こわいのがでて…」
「ヤマヲケガスンジャネェー!リアジュウドモォー!」
ギャー!%&%#@%@@
ガブリボキボキパクパクプハー
だが、人間たちは嫌いなシロイカボス
だ。
ニンゲン…カボス…コワイ
シロイカボスはそんな性格をしている
自分が嫌いだった。
だからこそ、歪んでこの怪異になったのだと自覚しつつも、今日も月を眺めている。