誰でもいい！

「誰でもいい、誰か彼女の寝室のドアをノックしろ。
彼女を目覚めさせねばならない。
そのためにお前らを飼いならしてきたんだ。」

占拠に成功したスカイペネトレイターのいくつかあるコントロールルームの一つで誰かが叫んでいる。
おそらくこのミッションの遂行を任された黄昏梟のリーダー格であろう。

この部屋には沢山の端末が設置されておりネットワークにつなげることが出来る。
端末に向かってテクノハッカーたちがキーボードに向かって作業をしている。
さながら各々がピアノ協奏曲のカデンツァを演奏しているピアニストのようである。

彼らはニューナゴヤドームを根城にしていたのだが、ジャンク屋の店主に懐柔…いや黄昏梟のシンパとなりスカイペネトレイターまでやってきたのだ。

彼らの目的は衛星軌道上にある”GATE”と呼ばれる静止衛星をすべて制御することが出来る管理者権限を持つシンカロン ”Titania”にアクセスしコマンドを受け付けてもらうことである。

彼女(Titania)は終末事変以降、忘れ去られた存在となり長年スリープ状態のままとなっている。

「早く彼女を再起動させるパスコマンドを見つけ出すんだ！」
「神の繭…あんなものはあってはいけない。少なくとも人類の手には余る関わってはいけないものだ。あれを封印するにはもう彼女の力を使ってもらうしかない。」
「まったく、度し難いな。人類は」

PS:ちょっと自分には時間がないので、もしよければ誰か引継ぎ・補完してくれる人がいればありがたいです。
さっしのいい人なら展開は読めるハズ・・・