炎のくノ一と滅びの森

ぷい丸さん主催の「エルフの森を守れ」企画投稿用イラストです♪

https://www.chichi-pui.com/events/user-events/4ec19c5f-a5ed-9f28-6602-4f2cb7449102/

エルフの世界に異世界転移したくノ一を描きました。

ショートストーリーもあるので時間があればぜひ！👇🏻

【ショートストーリー】

序章：異世界への転移と決意

忍びの里で暗殺任務を極めたくノ一、流風（るか）は、ある夜、禁断の巻物を手に取った瞬間、仲間と共に異世界へ転移する。彼女と共に現れたのは、迅雷のくノ一・疾花（はやか）、幻術使いのくノ一・霞（かすみ）、罠師のくノ一・棘菜（しな）。そこはエルフの住む森「シルヴァナス」だった。

流風たちは元の世界に戻る方法を知らないが、忍びの諜報スキルを総動員して情報を集める。疾花がエルフの斥候を追跡し、霞が幻術で会話を盗み聞き、棘菜が罠で捕えた鳥から森の秘密を聞き出す。流風は断片的な情報から結論を導く。「森の深部に眠る秘宝『シルヴァの涙』が異世界をつなぐ鍵だ。エルフの命と結びついていようと、我々が生き残るためには奪うしかない。」

里に残した弟を救うため、流風は冷徹な決意を固める。「エルフに同情の余地はない。忍びの力を見せつけ、秘宝を手に入れる。」仲間たちも同意し、森を破壊する覚悟を決める。

第一幕：火遁の術と森の焦土化

流風たちは作戦を立てる。「火遁の術で森を焼き尽くし、エルフの抵抗を根絶する。忍びの恐ろしさを刻み込むんだ。」夜闇の中、疾花が風を操り、流風が火薬を仕込んだ手裏剣と巻物を次々と投げる。火遁の術が炸裂し、森の外縁が瞬く間に炎に包まれる。霞が幻術でエルフに「逃げ場のない炎の海」を見せ、棘菜が毒針付きの罠で逃げる者を仕留める。

エルフの戦士リリスが流風に立ち向かう。「我らの聖域を犯す外敵に制裁を！」リリスが弓を放つが、流風は身を翻し、炎をまとったクナイで応戦。「我々の目的は帰還だ。お前たちの森がどうなろうと知ったことか！」炎が木々を飲み込み、森は赤く染まる。リリスは燃える樹木を見上げ、くノ一の冷酷さに言葉を失う。「これほどの力…人間がここまで残忍とは…」

第二幕：エルフの驚愕と聖域の崩壊

流風たちは森の奥へ進む。疾花が雷鳴のように素早く動き、エルフの弓兵を次々と倒す。霞の幻術がエルフに「森が崩れる幻」を植え付け、混乱を加速。棘菜は罠で道を封鎖し、逃げ場を失ったエルフを毒煙で仕留める。流風は火遁の術を極限まで高め、巨大な炎の渦を放つ。森の中心が燃え上がり、聖域へと続く道が切り開かれる。

聖域の手前で、エルフの長老アルウェンが立ちはだかる。「シルヴァの涙を取れば森は死ぬ。お前たちは何を犠牲にしても止まらないのか？」流風は冷たく答える。「忍びは目的のためなら全てを焼く。それが我々の流儀だ。」彼女が放った炎が聖域を包み、アルウェンはその威力に目を瞠る。「この炎…この決意…我々が知る人間を超えている！」エルフたちはくノ一の圧倒的な力に戦慄し、抵抗を諦め始める。

流風は聖域に突入し、シルヴァの涙が輝く祭壇を破壊。炎が秘宝を包み、森全体が震え出す。木々が枯れ、川が干上がり、エルフの叫びが響き渡る。

終幕：完全勝利と帰還

森は灰と化し、エルフの抵抗は完全に潰えた。流風はシルヴァの涙を手に握り、帰還の術を起動する。疾花が風で灰を巻き上げ、霞が最後の幻術でエルフに「永遠の敗北」を刻み、棘菜が罠で聖域の残骸を封じる。流風は燃え尽きた森を見下ろし、静かに呟く。「これが忍びの力だ。弟よ、待っていてくれ。」

エルフの生き残りは、灰の中でくノ一の背中を見つめる。アルウェンは力なく膝をつき、「我々の森を一夜で滅ぼすとは…この者たちは神すら超える」と呟く。流風たちは秘宝の光に包まれ、元の世界へ戻る。背後には、くノ一の凄まじさを永遠に語り継ぐ焦土だけが残った。