お◯んこ…

使用したAI その他
祖母から教わった「おしんこ」の作り方を密かにメモにとっていた。たくあん、きゅうり、なす。塩加減や漬ける時間、ちょっとした工夫も全部、祖母の言葉そのままに受け継いだ。

だけど──。

「おまたせ!唐揚げと…えっと…あとは…」

クラスメートの圭太が家に来る日。彼の好物の唐揚げは自信がある。でも、テーブルの隅に置いた小さな皿のことが気になって仕方なかった。

おしんこ。祖母ゆずりの陶器の皿に並べたそれは、何度も出そうとして、また引っ込めたものだった。

(おしんこなんて…古くさいって思われるかも…)

陽菜は指先で皿の縁をそっと撫でた。自分では美味しくできたと思ってる。でも、それを言うのはちょっと恥ずかしい。SNSに並ぶカフェ飯や、バズりそうなレシピとは違う。地味で、目立たなくて、でも…あったかい。

そのとき、圭太がにこっと笑って言った。

「なんか、いい匂いするな。…あ、それ、おしんこ?」

陽菜は、びくっとして振り向いた。

「あっ…う、うん。ちょっとだけ、作ってみた…んだけど…」

「いいじゃん!俺、好きだよ。なんか落ち着くよな、こういうの。」

ぽん、と言われたそのひと言が、心にしみた。

恥ずかしさより、うれしさの方が勝った。

「あ、じゃあ…出すね。食べてみて…」

ふたりの間に置かれたおしんこは、ちょっとだけ光って見えた。

呪文

入力なし

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