【構成要素】
#絵物語 #ニャンノ世界 #反抗作戦
#小説 #猫耳 #山猫家 #山猫クロヤ
#山猫シロミ #山猫ミャロン #家族
#日常 #生きる #文学
#斜陽学園 #浪漫部
#うちの子 #うちの子自己紹介

【絵物語】
『山猫兄妹はニャンと鳴く』

黒猫のクロヤと白猫のシロミは、山猫家の兄妹、
どちらも母の山猫ミャロンが
好きで仕方がない。

だから、昨日は山猫シロミに
譲ったわけなのだ。
山猫ミャロンは、彼の行動を「優しさ」と捉えて褒めていたが、
クロヤだって甘えたい、
山猫クロヤは、ミャロンの、母の膝に膝枕したいほど、甘えたいのであった。

「なに、悔しがってんの、兄ちゃん…」

シロミがやって来た。
だが、正直、クロヤにとって、
妹のシロミには何度も敗北してきた過去がある。
食べる速度でも、膝枕以外に、おいかけっこでも負けてきた。
兄は妹の手本でなくてはならないし、クロヤは何度も努力し、頑張ってきた…だけど、褒められ称えられるのはシロミだけ、どうしてだ…なぜだとクロヤは、苦悩する。
同じように頑張ってる…膝枕したっていいじゃないか…だが、妹の成長は兄の予測を越え、可能性の猫になってるのを感じながら、内心では嬉しいような悔しいような、羨ましいような視線を向けるのだ。

理由、なぜなら、シロミはすごいから…ムカつくくらいに…
おまけに敗北者であるクロヤに対して、コーヒーを持ってくる気遣いもできる…

クロヤは不器用だから、どこか、心がチクチクしてきた。
うまく生きられないから、
だからこそ、彼は心の中の内面描写だけが、彼の構築する世界になったのだろうと思う。

心の声を閉じたのは、シロミの凄さを、尊敬を隠すために、
できちまった、壁なのである。
器用に生きられないのは、
この気恥ずかしさじみた壁のせいなのだろう。

つまり、クロヤは劣等感による
冷戦を勝手に仕掛けてるだけなのである。

対象の妹シロミは、そんなことは気づいてもないし、気にするほどのことでもないのだろう。
なぜなら、勝者だから…
心の敗者にとっては、
口にしても勝てっこないことを
知ってるから、閉口するのだ。

【絵物語SNS版】

【ニャンノ世界】
『山猫兄はニャンと鳴く』
シロミと比べ、出来ないことが多い不器用なほどに苦悩する黒猫の
山猫クロヤは、妹に嫉妬していたのだ。そして、負の感情を抱くことの裏返しは、尊敬だと知っている。なればこそ、歪み…目付きが鋭くなるのだ。

【絵物語】
『山猫兄妹はニャンと鳴く弐』

何かを食べる、何かを飲むことで落ち着くことを山猫シロミは知っている。最近の兄は、いや、昔から山猫クロヤは、仏頂面で、何を考えてるのかわからないことがある。シロミは兄を尊敬している。
今のシロミがあるのは、クロヤが創作した絵や物語があるからこそ、歩みを進めることができているのだ。
先人無き絵に道は無くとは言ってみたが、人は某かに影響を受けて、その路へ進むことがある。
少なくとも、シロミは、クロヤが物を書き、絵を描いたりする姿を見て始めたのだ…額縁に飾っている絵はシロミの作品である。しかし、そのモチーフになっているのは、クロヤと一緒に野山を駆け回った思い出があるからこそ…創作に繋がったのだ。
それに、昔のシロミは、引っ込み思案で、何事にも恐れを抱いていた…特に暗闇は恐く、シロミは、夜に対して見えないものに対して、塞ぎこんでいた。

見えない聞こえない喋らない、何があるのかわからない未知が怖かった。逃げたかった…けれど、シロミに対してクロヤは飛び込んでいった。それに、シロミの頭をポンポンと撫でて

「俺がシロミを守る、夜空見るんだろ…」
「うん…綺麗な空、見たい…」

シロミの勇気、想像、魂は、尊敬する兄より影響を受けて今がある。
だからこそ、彼女は兄貴に思うのだ…

大事なのはカチマケじゃないことを…だからこそ、言葉にするのが
難しく…何て言ったらいいのか…
シロミの脳内で毛玉の如くごちゃごちゃなのだと…

器用じゃない…だけど、それでいいんだって…伝えたくても言葉にできない不器用なシロミ…
近しいからこそ遠く感じ、
頭を悩ませ、曇天となる

「空は晴れてるけど…曇ってるのはなぜなのかな…」

「…」

無言、気まずい時間…
沈黙だけが支配する時
いないけど、其処にいると
一層、感じられるのは
何故なのだろうか

空は青い、けれど心は灰色
誰かこの心を和らげてくれと
誰に祈ればいいのだろうか…

【絵物語SNS版】

【ニャンノ世界】
『山猫妹はニャンと鳴く』
クロヤにコーヒーを渡すシロミ…
何て言ったらいいかわからない…
勝負だと感じたら胸が苦しくなってゆく、兄に話して欲しいと思えども、シロミは言葉が喉に絡まってコーヒーを飲むしかなかった。
意識するほどに苦悩する螺旋階段である。

【絵物語】
『山猫兄妹はニャンと鳴く弎』

沈黙の時を和らげたのは
彼らの母、山猫ミャロンである。

「クロヤ、シロミ、お菓子食べよう」

お腹がすいていたのかもしれない…
いや、それ以外に理由もあったのかもしれない…
いや、確かにあった…
膝枕争奪戦…なれど、
山猫ミャロンの焼いたクッキーを
見て、2人は…

小腹が空いた音を鳴らす

「シロミもお腹減ったのか…」

「兄ちゃんこそ…」

冷えきった冷戦じみた
空気が和らぐ…
勝負というものは
競争というものは
成長させ、開花させる
原動力と成る

なれど、時に
悲しさを生み、
心に空白を生ず

なれど、誰かが
繋ぐことで、
斬れてしまった糸は
再び、繋ぎ、光をもたらす

枯れてしまった花に
種があれば…また芽を生やすように
鼓動があれば、脈をうって、
世界は再び紡がれる…

敗北感…
それは、分断させることもあれば
絆を強くさせることもあるのだと…
さすらうネコは彼らを見て、ニャンと鳴いては流浪のままに、
物語を求めてどこかへ行った。

そのどこかは、想像の赴くままに
空想と成る、それが世界と創造の
ユーフォリアだ。

【絵物語SNS版】

【ニャンノ世界】
『山猫母はニャンと鳴く弎』
冷戦じみた空気を変えたのは
山猫兄妹の母、山猫ミャロンだった。柔和な笑みを浮かべ、美味しいクッキーを持ってくる。
母の願いは彼らが健やかに生き、其々の物語を紡ぐこと、机に置かれた菓子を囲み、会話は弾み、雪解けを感じつつ…時は進む…

(猫メモ)
本作はよろず屋様の作品
『膝の上、争奪戦に負けた😭』
https://www.chichi-pui.com/posts/3dab472f-3e76-49d6-ab1c-57eafdf9bc64/
を見て、黒猫と白猫が猫耳化したらどんな物語になるのだろうと、後日談を制作しました。
黒猫のクロヤと白猫のシロミが互いを心底嫌ってるわけではなく、
どこか素直になれない様子や
山猫家が彼らの母を通して、
完全に理解はできないけれども、
少しずつ関係性を修復していく、
勝負を越えた感じになれればなと、人の気持ちは複雑さを抱きながらも、不器用なりに、器用ではないからこその、一生懸命さのある作品になれたらと思い制作しました。頭の中はオーバーヒートだけども、彼らの日常を、ささやかな1ページを制作したんだとなって、胸がポカポカしました。

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