Das Goldhaus (黄金の家) 広告ポスター

内装、外装全てが金でできている。
テレビも金、バスタブも金、もちろん、トイレも金、全部が金、
あなたが寝るときも、ご飯を食べるときも
常に金色に輝いています。
暮らしに色褪せることはありません！
金のスーツを着たコンシェルジュがあなたの暮らしをサポートします。
お値段はなんと！1京円！
さらに、今、買うと
超弩級戦艦
ゴールドハンマーが付いてくる！

あなたの暮らしを宇宙怪獣や顔面流星群から守ってくれますよ！

近未来の日本、
超科学が発展し、
生物災害、怪獣、超常現象が発展し、
お金のない人々は地下で暮らし、
富裕層は浮遊都市を築き、生活している。
地上はもう、地獄の様相へと変わっていたのだ。


「やっ、やめてくレェぐわぁぁ！」

「お父さん、あれ、なに？」

「あぁ、あれはね、貧しき人々、いや、人と呼ぶには値しないか、かつて、ヒトだったものだよ、そして、食ってるのも、ヒトだったものだね」

「へぇ、面白いね」

黄金の家に暮らす人間は下界を見つめ、今日も元気に朝食を食べる。

彼らは、己の人間性が欠落してることには気づかず、栄華を貪るために生きる。

(あとがき)
近未来、広告ポスターが1京円である背景を考えたら、残酷で救いのないディストピアワールドが形成されました。次はモンスターやゾンビといったものを生成して、生物災害を引き起こしたいですね。
だけど、地下の人々もムザムザとやられるわけにはいかず、ロボットに乗って戦う。ひいて、浮遊都市VS地下の戦争も描いて書いていきたいなと思いました。
『近未来建築物』で新たな世界を生成できて、とても楽しいです。