【大型新人のひと言――目立つ衣装と、支える衣装】

大型案件「夏のファッションショー」に向け、モデルサークルと衣装製作サークルは合同打ち合わせを開く。衣装製作サークルの真帆が提案したのは、着る人の負担を抑え、長時間でも動きやすい実用的な衣装だった。

しかし、早く結果を出したい紫髪ウルフちゃんは、悪気なく「もっと目立つ服にできないんですか」と口にしてしまう。

一年生ながらモデルとして活躍し、「大型新人」と呼ばれるウルフちゃん。けれど、上昇志向の強さが先走り、衣装に込められた考えや、製作者への敬意を見失うこともある。青髪ボブ子ちゃんたち先輩からたしなめられた彼女は、自分が目立つことばかりを考えていたと気づき、真帆に謝罪する。

真帆は、モデルのように表舞台へ立つタイプではない。飾り気のない服装に眼鏡、髪も作業の邪魔にならないよう低い位置でまとめている。見た目は地味だが、着る人の体調や動き、衣装を着ている時間まで考えて仕立てる、実直な「職人肌」である。

華やかさだけが衣装の価値ではない。目立つ衣装にも、着る人を支える衣装にも、それぞれ異なる役割と強みがある。今回の失敗は、ウルフちゃんが共同製作に必要な姿勢を学ぶ最初の一歩となった。

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