★紫式部日記❺

使用したAI その他
「晴明公の手品」

今日は、なんだか不思議な日でございました。
昼休み、庭で女房たちが茶を点てて笑い合う声が遠くに聞こえておりました。
なんだろ。
その折、安倍晴明公がふといらして、
「少し面白きものをお見せしましょう」とおっしゃいましたわ。
何?
白い紙を手に取りひらりと宙に投げられた。
すると、紙は鳥のかたちになって舞い上がり、やがてゆらゆらと光をまといながら私の袖にふわりと落ちてまいりました。

「陰陽の理にて遊ぶのみ」と笑う晴明公。
なんなのこのさわやかな微笑み(^^ )。

私は、思わず笑ってしまいましたwww。
こんなふうに声を立てて笑うのは、いつ以来?
気づけば、心の内に一首が生まれておりました。

 「光りさす紙の鳥にも魂ありや 袖にふれしは夢のしるしぞ」

……けれど、私は筆を取らずに、そのまま空を仰ぎました。だって後世の人がこの歌を見たって、何のことだかわからないでしょ?

ただ、あの白い鳥の軌跡だけが、
やわらかく胸の奥に残りました。

女房たちは、後で「紫式部さまが楽しげに笑っておられた」と噂していたとか。
別に全然いいの。
チー牛って言われるよりはマシ(^▽^)。
そだ、やっぱりちゃんとしたやつ一句詠んで安倍晴明公にお礼しよ〜っと。

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安倍晴明と紫式部。年齢は違うけど同じ時代を生きた2人。
歴史に残らない幻の一句を詠む香子ちゃんでした。

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