JK月美の卒業式

3月4日火曜日
1日ずれて、魔王女様である月美が通う高校の卒業式が行われた。
学友との挨拶、別れの辞を済ませる月美だが、始終笑顔で満ち溢れている。

①
福岡魔王一級国家高等学校...
15000年後の福岡を代表する名門校として君臨している。
月美は更に上位の国家大学に進学を決めており、来月からは博多から少し離れた飯塚の大学キャンパスへ通うことになる。
月美(仰げば尊しかぁ～、色々あったけんど、もう少しJK楽しみたかったなぁ～)
押し寄せる学友に後輩のアプローチを相手しながらも笑顔で皆を労う。
別れも惜しいが、自分にはやるべきことが山ほどある。
一憂せず、ともかくはこれからの目標に向かう方にすでにスイッチは入っている。

②
香苗「っとぉ～、ここに居った！センパイ！探しとったんに～💦」
月美「あら？香苗じゃない。今年1月5日以来の登場じゃない？」
香苗「メタぁぁぁぁ💦メタぁぁぁぁぁ！センパイなに言うとると！」
月美「まぁいいじゃん♪いい気分なんだし、久しぶりに香苗と会えたし♪」
香苗「本来ならお城でいっつも会ってるんだけどねぇ💦」
月美「キャラ多いし、最近葵とかほかの娘の出番多かったしねぇ♪」
香苗「またメタぁぁっぁ！んもぉ！センパイ...」

③
月美「メンゴ♪ありゃ？そのお花なにかしら？」
香苗「...いいっス！も、そんなメタいセンパイにはあげない！」

④
月美「だ～め♪よこしなさいな♪それにしても、珍しいわね？なし泣き顔なとね？」
香苗「ムードもへったくれもなかヒトすぎる💦...んもぉ！卒業おめでとうございますぅ～」
むすっとしながら花を渡す香苗。クスリと笑いながら嬉しそうに受け取る月美。
月美「なぁ～に？学校で会えんくなるんがさみしかとね？」
香苗「...うん」
月美「まぁ、大学も城から通うし、毎日会えるっしょ♪寂しがんな♪」
香苗「...学校と、お城じゃ...違うっス...もう、センパイって呼べんじゃなかですか」
月美「...呼んでるじゃん？？」
香苗「...センパイのわからずや～」
月美「まったくわからんバイ💦んも」

⑤
香苗(城じゃ主従関係が強いんですよ...だって...今みたいに気軽に話せない...)
月美「ん～も、とりま、アンタとアタシの仲でしょーが♪あんま悩むな！いいわね」
香苗「...へいへい、それじゃ無礼講でセンパイに接しますよ～？」

⑥
月美「カモン☆それか、アンタも飯塚の大学来ればいいじゃん♪キャンパスライフエンジョイしようぜ♪」
香苗「む～～～～～り～～～～～～💦どんだけ超難関と思ってるんスかぁぁぁ💦」
月美「がんばれ☆後輩♪それよか帰ったら卒業パーティーするんだから♪アンタも来なさいよ☆」

センパイロストの切なさには気づかない月美。
だが、そんなあかぬけに魅力的なセンパイをずっと慕おうと思う、後輩の香苗であった。