ちょっと過保護……過干渉かもしれないけどさ(オマエぜんぜん分かってないぞ!)

使用したAI ちちぷい生成機能
「ケモ耳三人嫁」の世界観で、ちょっと湿度高めな感じで生成してみました。


「体育終わったらちゃんとシャワー浴びるのよ。いい?」
「うん、ちゃんとすべきと思う」
ランニングのあと、少年は婚約者に詰め寄られた。
「あ、ごめん。汗臭い?」
「謝らなくていいの」黒髪のアカネが頬を染めた。
「男の子は仕方ないこと」首を振るテヤン。銀の髪がさらさらと揺れた。
「お、オレタチはぜんぜん気にならないけどさ」いつも快活な「黄金のニア」はどこか歯切れが悪かった。
「あの、みんな気にしてないから。ぜんぜん、ね?」長身のウェーブ髪の委員長が言い添えた言葉はニア、テヤン、アカネの強い視線であやふやに溶けた。

「待て待て待て!」
シャワールームをでたところで少年は三人娘に押し止められる。
ぎゅっと密着してくるニア。
「ちょっと!嗅ぐなよ!」
「うっさい」クンクンと鼻を鳴らした少女は上目遣いで宣告した。「もうちょっとシャワー浴びてこい」
「え、次の授業遅刻する……」
「先生には伝えておく」テヤン。
「体育を最後の時限にもってこない時間割が悪いの。気にしないで」アカネも頬を染めていた。
唸り声をあげたのち回れ右してシャワールームに戻る婚約者の背中に、少女たちは安堵のため息をついた。
「クラスの女子、授業どころじゃなくなっちゃうよ。あんないい匂いさせてたら……」
「もう言うべきだろ。自覚なさすぎるんじゃないか?」アカネにニアが囁いた。
「ずっとあたしたちと一緒にいて『フリー』の概念がないんだと思う。他の女子が自分をどう見てるかとか気にしてない。ちょっと危なっかしい」
テヤンの口調に冗談めいたところはまるでなかった。


「待って!どこ行くの!!」
「トイレだよ。急いでるんだ。わざわざ言わなくてもいいだろ。おい、塞ぐな」アカネに文句を言う少年の前をニアとテヤンが立ちふさがる。
「一緒に行く。着いてきて」テヤンが彼の腕を掴む。
「コドモかよ!」
「上、なんか羽織れ!校舎内をその格好……ハダカみたいな格好で歩くな!」幼馴染の抗議をニアが断ち切る。
「水泳の授業だぞ。お前たちだって水着じゃないか」上半身裸の恋人の抗議に三人は視線をそらしてしまう。
「そういうとこだぞ!オマエ、まじで分かってないな!」
「風紀が乱れるでしょ。だからわたしたちも一緒」アカネがヒートアップする幼馴染たちを落ち着かせる。


「教室でぐーぐー寝ちゃダメでしょう」
「見世物になってたよ」アカネの言葉をテヤンが継いだ。
「爆睡しすぎだろ。昨日、夜遅くまで通話してたオレたちも悪いけどさ……見ててやるから早くレポート済ませろ」
「ごめん。急ぐ。終わったら一緒に帰ろう」
一心不乱に日報を書き始める婚約者をまるで守るかのように三人の少女たちは隣の席に腰掛ける。
「委員長には強く言っておいたから、ニアはもうなにもしないで」
アカネがニアに小声でささやく。
「うたた寝している異性の匂い嗅ぎながら髪を撫でるなんて……そういうのはフィクションの中でやれよな」テヤンはひどく腹を立てていた。
「つがい」が決まっている相手にちょっかいをかけるなど、少女たちの「世界」ではそれはひどく背徳的な行為なのだから。


「……絶対過干渉と思われてる」カフェでアカネはため息をついた。「今日のデートもなんだかぎくしゃくしてたし」
「それはアカネがあれやこれや着せ替え人形させたから」テヤンは呆れ顔だった。「『お小遣い足りなければお金出してあげるから』なんて言われて機嫌を良くするようなコじゃない。彼は」
「どっちかというとオマエのほうが空回りしてるぞ」アカネにニアが忠告する。「母親みたいに振る舞ってないか?」
「だって、だって……」黒髪の少女はため息をついた。「年上のフリーっぽいお姉さんに言い寄られてたし、ショップの店員さんもボディタッチひどかったし」
「アイツは全部、上手にいなしてただろ。大丈夫だって」
「閉じ込めちゃいたい」唐突にアカネは言った。「学校来るのもやめてもらって、自宅学習に切り替えてほしい。あたしたちだけが彼と会えるようにしてほしい」
「……重症だ」テヤンがつぶやく。
「言っとくけど、そんなお願いしたら嫌われるぞ。間違いなく」
「でも、だけど、二人もそう思わない?」
「……思うときもあるけど、妄想の中だけで終わらせてる」テヤンが断言する。「そんなことしたら、彼が彼じゃなくなるよ」
「アカネのこと、アイツは大好きだから気にするな」
ニアとテヤンに慰められてもリーダー格の少女は不安そうだった。
小さな着信音の後にテヤンのスマホに表示が現れる。

『アカネに強く言っちゃったから謝っておいて』
『色々世話を焼いてもらうの、くすぐったいけど(そんなに)嫌じゃないって』

アカネにその画面を見せ、彼女の瞳に涙が浮かんだ頃合いを見て素早く返信する。
『あなたが言うべき。アカネは泣きそう』

「ちょっと!」慌てるアカネ。
「ほら、戻ってきたぞ。アカネ。ピースピース」ニアが苦笑する。

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