「……聞こえる。まだ終わってないって、世界が言ってる」
黒髪の少女は赤い空間を背に、白いドレスの裾をそっと押さえた。
散る破片のような光が、彼女の髪をかすめて流れていく。
「逃げないよ。だって――私が選んだ道だから」
青い瞳はまっすぐ前を射抜き、揺らぎは一つもない。
その姿は、嵐の中心でただひとり立つ意志そのものだった。

呪文

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