冥土少女

使用したAI その他
気づくと、深い霧の中にいた。
空は灰色、風はないのに草木がざわざわと揺れている。

「……あれ? 俺、どこに?」

「ここは『境界』です、ご主人様。生と死の間にある、ほんのひとときの場所。」

声がして、振り向くとひとりの少女が立っていた。
黒と白のレースが重なったクラシックなメイド服。年齢は14〜15歳ほど。
大きな瞳がじっとこちらを見つめ、ふんわりと笑った。

「私はこの場所で、お迎えの係をしているメイドです」

「……ってことは、俺、死んだってこと?」

「正確には、死にかけです。でもご主人様は選べるんです。
完全に向こう側へ行くか、こっちにもう少しとどまるか……」

「選べるって、そんな簡単に……」

「そうでもないんですよ? だからこそ、私がいるんです」

そう言って、彼女はふわりと手を差し出す。
気づけばその手のひらには、小さな砂時計が乗っていた。
中の砂がゆっくりと、しかし確実に落ちている。

「時間切れになる前に、ひとつだけ質問に答えてください」

「えっ……?」

「あなたは、自分の人生に、まだやり残したことがありますか?」

静かな声だった。でも心の奥まで響いてくる。
ふと、誰かの顔が浮かんだ。約束も、夢も、くだらない後悔も。

「……あるよ…いっぱいあるよ‼︎」

「では、ご案内します。未練の扉へ。ほんの少しの延長戦。
それが終わったら、またここに戻ってきてくださいね」

彼女は優しく、けれど確かな力で扉を開けた。
風が吹き抜け、空が少しだけ明るくなった気がした。

「……ありがとう。君は、なんなんだ?」

「私はメイドです。冥土のメイド。あなたたちが迷子にならないように、
ここでずっと、お掃除して待っています♪」

最後にウインクして、彼女は静かに扉の向こうへ手を振った。

いつかまた、あの場所へ戻る事があるのだろうか…
そしてもう一度、あのメイドさんに会えるだろうか。

呪文

入力なし

すらいむさんの他の作品

すらいむさんの他の作品


新着AIイラスト

すべてを見る