あらすじ
意気消沈していた母と娘...
しかし、葵は執事の意を感じ取り、大好きな母の為に奮起する。
母もまた、娘がどれだけ母を愛しているかを魔王女様から聞き入れ、娘と向き合うことを決意。
両者は魔王城のラウンジに集う...

お盆祭編1 突然の来訪者
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お盆祭編2 一晩明けて
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お盆祭編3 準備中のお盆祭り会場にて
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お盆祭編4 8年越しの再会...
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お盆祭編5 困惑の葵...
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お盆祭編6 母娘の決意
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魔王城のラウンジ前。
既に中には綾華と魔王女様、ルミィアが入っている。
執事「葵...大丈夫か?」
葵「うん!大丈夫!覚悟きめちょる!」
執事「わかった...」
重いラウンジの扉を開ける。

月美「来たわね...」
執事「ああ」
綾華「・・・」
葵「・・・おかあ、、、さん」
綾華「あの...葵と二人だけでもよろしいでしょうか?」
葵「うちは大丈夫!」
執事、魔王女、ルミィアは意をくみ取り、退出する。
執事(葵、どうか健闘を)


綾華「...大きく...なったわね」
葵「...うん、うち、もう15歳になる年やきね」
綾華「あれから、、、あれから...」
言葉が詰まる...話をしたいことが溢れかえって言葉が詰まる。

葵「お母さん...お母さん!」
駆け寄る葵、自然と二人は抱き合う形になる。

葵「お母さん、ありがとう...大好きばい!」
綾華「!!!あお...い?」
葵「あの時、お父さんから必死にうちを守ってくれてありがとう...それまでの耐えれない記憶も、将来のこと考えて封じてくれてありがとう...いつも、いつも...いづも、うちの事大事にしてくれて、、、、、」
葵も言葉に詰まりだす。涙があふれ出る。
綾華「私を赦してくれるの????葵も、あの人も守り切れなかった私を?」
震えながら聞き出す...
葵「あだりまえやん!なんで赦す赦さないになるん!うちは!ずっとずっと、お母さんを愛しとーとやん!」

綾華「!?葵ぃぃ!!!!」
深く抱きしめる...最愛の娘を抱きしめる。
葵もまた、最愛の母を抱きしめる。
暫く嗚咽を漏らす二人...
スッと綾華の体から何かが抜けていく気配を、外で待機している3人は感じ取った。
執事「...大丈夫そうだな」
胸をなでおろす執事。
月美「ぐぶ・・・よがっだぁぁっぁあ」
号泣の魔王女様。泣きすぎて涙をぬぐっていたタオルもそろそろ3枚目に換えねばいかない。
ルミィア「...やれやれじゃ💦何とかなってよかった。助かったぞ、ラーヴィ、月美」
始終、ルミィアは悩んだりと今回は一番の貢献者だ。
月美「中どうなっとるんやろ???」
執事「まだ暫くはそっとしておくぞ...二人で色々積もる話もあるだろうからな...」

葵は全部話をした。ルミィアや魔王城の皆が自分を大事にしてくれたこと。
仮の親の元で従兄の益太郎と生活した事。執事とミントがいきなり魔王城で過ごすようになったこと。
中学からは魔王城を寮として入って、学校では友達がたくさんできたこと。
親友の椿咲を、一度は敵対したけれどまた親友に戻れたこと。
苦手だった執事から、たくさん救ってもらえたこと。
そして、その執事を愛していることも...
彩華「・・・よかった、本当に」

葵「みんなのおかげなんよ♪うちは、これからも大丈夫ばい♪」
綾華「・・・皆様に感謝尽きんわ...」
扉の外を二人で眺めながら、母娘は微笑む。

レフィア(もう常世との名残は切れた、大丈夫そうね)
あの世でも、レフィアは安堵の笑みをえていた。

呪文

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