戦刃いのり ー 戦刃『突』ー 炎の中で

屍骸を斬り、

燃え盛る炎のなか、

目的地を進む、

雨が降り始めたのか火の勢いも弱まってきていた。

しかし、
それでもなお、炎は燃える、
息絶えた者の姿が赤く熱く、
燃やし、
灰にならんと燃えている

屍骸にならないだけ救いだと…
少女はその場を後にする。

離れた場所では、
特警と屍骸が戦っていた。

一般の警官は、
すでに奴らへと化し彼らに襲いかかる。

見覚えのある人が、
戦っているのを目にした。

先程、いのりに赤紙を渡した人だ。

彼の剣は戦刃ほどの武勇はないが、
質実剛健で、動きに無駄がなかった。

ほかの隊員に指示を出している。

「戦刃が目的地へ到達するまでの辛抱だ！義張りやがれ！」

おぉー！隊員たちの士気が上がる

「真打正宗(さなだまさむね)、推して参る！」

彼らの思いに答えねば、
少女は刀を持ちて、目の前の骸を
斬っていく

ググググ

正門前にでかい屍骸が現れる。

周りには、特警の隊員のバラバラになった姿がところせましに散らばっていた。

大きな豚の顔をした巨大な何かは
死んだ隊員をボリボリと貪り、
放り出す

グオオオオ！

どでかい轟音を腹の底からだすと、
いのり目掛けて突進する

(彼らの死を無駄にはしないっ！)

いのりは切っ先を奴に目掛け、
疾風のように走る

「戦刃、突！」

ぐわぁぁ

脳天目掛けて放った刃が
屍骸を貫く

穿ち、そして、塵へと帰したそれに、

祈りを込めて、納刀する。

次回、
正門前の敵を屠り、
目的地へ到達した
いのり、赤紙に書かれた指令を果たすべく
少女は燃える学校へと向かう。
彼方にあるのは希望か絶望か、
三つ編み眼鏡剣士
戦刃いのり 『級友たち』

(あとがき)
赤紙を渡した人物は

真打正宗(さなだ・まさむね)
この人が戦ってるところをAIに描かせたいです。渋くてかっこいい大人の戦いを見たい！

主人公(という名のヒロイン)の名前は
主(あるじ)・公人(きみひと)
眼鏡かけてるお坊ちゃんみたいな感じですよね。
気弱で本が好きな人物、ヘタレな
けど、芯は通った人ってのが予定

にしました。
主(あるじ)家、なんだか、重要な血筋な感がありますよね。
赤紙に書かれたのが彼だとすれば、
彼女が燃える学校に来たのも納得いくのかなぁと考えています。
それか、学校の中に巻物が～ってのも、でも燃えてしまったら(終)ですね。
理由付けをもう少し明確にしていきたいものです。
綺麗な質感、AIの描く水彩画タッチは最高です！

「これは企画を開いてくれた人に感謝したいものね」

「だね、いのり」

「公人もいつか、水彩画タッチで描かれるのね」

「まぁね、僕のかっこいい活躍を…」

「あれ、ヘタレキャラって書いてあるわよ」

「うっ、なんだよ！作者をだしやがれ！」

「でも、私が主人公(ヒーロー)のようなもんだから、公人は私が助ける！」

「うっ…うう…」

「あっ泣いちゃった！？」

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