……じゃあ仲直りするから……だっこで……連れてって

ケモ耳嫁のシリーズです。
プロンプトが反映されやすいEMERALDで望みの画像が生成されたのに、それをV4Bへi2iすると手が増えたり上半身と下半身がひっくり返るレベルの破綻になっちゃうんですよね……。


ドアを開ける。ベッドの上で身体を丸めていたピンクのパジャマがもぞもぞ動く。
「ほっといてよぉ」涙混じりの声を無視して床のプラモデルを片付ける。
「ちがう、それは『フリーダムスターライト』の部品だからその箱じゃない……そう、その右手の……それは『ストライクジェネシス』！そう。それ！」
ベッドから身を乗り出して指図をはじめた銀髪の恋人に未来の夫は苦笑した。

ようやく歩けるようになってから、彼はベッドに腰を下ろし、テヤンの髪をなでて涙を拭ってやる。
「……ニアにごめんなさい、って言っておいて」
「アカネが『余計なことを言ってごめんね』って謝ってたぞ」
恋人が口にしたのは優等生で心配性の黒髪の少女の名前だった。
テヤンが目を見張り、小さく頷く。
「『こんなんじゃ【巣】が駄目になる。見放される』ってアカネに言われて、すごく悲しくなって……」

……幼馴染で許嫁の銀髪の少女の心をえぐったのは「被害者」であるニアの怒りの台詞ではなく生真面目なアカネの言葉だった。
「三人いるってことは、三人それぞれってことだから。何年一緒だったと思ってるんだ。そういうところも含めてみんなが好きなんだから」
「…慣らされてるぞ、それ」ふくれっ面のテヤンはもう、泣いていなかった。

「……じゃあ仲直りするから……だっこで……連れてって」

彼女はそう要求し、大きく腕を広げた。