11月生まれという設定になったレツヤ

「前回の6月誕生日に続いて『9~11月誕生日FA』企画に参加するのわー、ハーメルンで連載中のリリカルなのはの二次創作『愚王シリーズ』二代目主人公『レツヤ・テンドウ』君！　はい、画面の向こうにいる皆さんも企画のルール上出てこられない元七課と元六課の皆さんも拍手〜♪」

　ウズリポの号令とともに、元七課の面々や一部の元六課メンバーは手を打ち鳴らすが――

「拍手なんていらねえ！　つうか、なんでまたメイド服なんか着せられてんだ！？」
「なんでって、むさ苦しいスーツ姿よりもメイド服の方が目の保養になるからですよ〜。レツヤ君もといレツミちゃんもノリノリで着てるじゃないですか〜？」
「シャワー浴びてる隙に他の服取られて、これしか着るものなかったからだよ！　俺の服返せ！！」

　メイド姿のまま声を荒げるレツヤとリホの応酬を見て、リイン（アインス）やティアナなどは口元を隠しながら笑いをこらえ、ルーテシアやはやては堂々と笑みを浮かべ、スバルは腹を抱えながら爆笑し、健斗やエリオは同情しながら視線を逸らす。
　それに紛れながらウズリポが聴衆と視聴者に向けて説明を始めた。

「えー、彼は11月15日が誕生日だそうです！　『りりかる歳時記』によると11月は聖王生誕日がある月でもあります。ベルカ時代では盟友だったセブリング王家の子孫と聖王様が同じ月に生まれるなんて神秘的なものを感じますね〜、ヴィヴィオちゃん」
「え、ええまあ、オリヴィエさんがいたら喜んでいたと思います。ぷぷっ」

　聖王様ことオリヴィエの“子孫”ヴィヴィオも答えながら笑いを漏らす。『もう好きに笑ってくれ』と思うレツヤの横で、リホはカメラに体を戻し締めくくりの言葉をかけた。

「以上、11月はレツヤ君と聖王オリヴィエ様の誕生日でした〜！！　第四部ではレツヤ君は主役から外れますがちょこっと登場して第五部から復帰する予定です。それまで束の間の平和な日々を描いた『覇王の記憶を持つ少女』を書きますので、よければハーメルンまで読みに来てください！！
　ちなみに『覚醒』時は右目が青色、左目が紫色になりますので、ファンアートを書いてくださる方は参考にしてくださいね♪」