心狂は疲れて眠っていた。
ちびキャラになるのも、体力がいるのだ。
画面の向こう側のものには、その苦労はわかりっこない。
年齢区分も区分ごとに変換されるたびに
手動設定で、変えなければならないため
本当に一手間いる。
便利なUI設定を運営はしてほしいものだと、だからこそ、時たま全年齢にそうした作品が紛れ込む悲劇が起きることを夢の中で見てしまって、心狂は、眠りから覚める。
心狂兄「おはよう、焼きそば食べるか」
こくっと頷く彼女は、
海の家で、兄の作った昼飯を食らう。
「猫…いっぱいいるよね、この島…」
焼きそばを食べながら、ニャンニャンダ島
のことについて、兄と話をする。
「この島は心狂の心の平穏のために、誰かさんが作ってくれたらしいよ」
「学園長かな」
「さぁな、まぁ猫好きな存在が作ったのには変わりない」
「いえてる」
啜る音、お茶を飲む音
テレビには、越夜隊と黄昏梟の戦争
及び世界情勢が映し出されていた。
どちらにも信念があって、
だけど、争うことには
虚無さを感じていた心狂…。
人間は醜い…なれど、自然は
確かに怖くもあり、理不尽に命を奪う存在
だけど、彼女は澄みきった青空と砂浜、海水に映るもう1つの空が美しいことを知っている。
憂鬱なれど、メランコリー的な感覚で
見る青は、心にグッとくるのだ。
(猫メモ)
疲れ尽きて眠っている心狂、
そして、海の家とニャンニャンダ島の
自然をいい感じに描けてよかったです。